約 316,039 件
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1005.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 474 ドール/コメントログ」 きめぇ丸タイプがほすぃですなぁ -- 2010-08-31 21 37 54
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/661.html
時をかけるまりさ 後編 23KB ※俺設定 ※いろいろと被るかもしれません ※3回に分けると思ったけど4回にします ※ユ○ルイネタじゃないです ※今後、ユ○ルイにも絡ませません ※ただの単体SSです 時をかけるまりさ 中 「ゆ゛っ・・・ゆ゛っ・・・」 まりさの顔面に大きな穴が開いていた。 『あ~あ、手が汚れちまったよ。え~タオルタオルと・・・。』 じねぇっぇぇえ!!!! じねっぇぇぇえええ!!!! ばでぃざのがわいいでぃぶどぉぉおお!!!!! おぢびじゃんんをごろじだぁぁっぁぁあぁ!!!! にんげんばぁっぁぁぁぁ!!!!!!! じねぇっぇぇえええええ!!!!! まりさは心の中でさえ、平穏な心を保てなくなっていた。 心の中の声でさえ、痛々しく苦しい濁音交じりの怒声になっていた。 それほどまでに、まりさの怒りは衰えることがなかった。 『もう何回目かわかんなくなっちゃったよ!!! 1万回だったかな?2万回だったかな? それとももっとたくさんだったかな???』 頭の中の声が言うように、もう数え切れないくらい、 まりさは、何度も何度も人間に立ち向かっていった。 なんがいばまげようがじっだごどじゃないんだぜっぇぇええええ!!!!! ゆっぐりごろじばいげないごどなんだぁぁぁぁ!!!! ごんなごどばぁっでばぁっぁぁああ!!!! いげないんだぜっぇぇぇえええ!!!! じねぇっぇえええ!!!! ばでぃざのぉおおおぉ!!! でぃぶどぉおぉおお!!!!! おぢびじゃんをおぉおぉおおお!!!! がぇずんだ 「ぜっぇヶrkjrcんfrsmvhんtyしd!!!!!!!」 10秒後。 「ゆ゛っ・・・ゆ゛っ・・・」 まりさの顔面に大きな穴が開いていた。 『あ~あ、手が汚れちまったよ。え~タオルタオルと・・・。』 どぼぢでっぇぇぇぇえ!!!! どぼぢでっぇぇぇえええ!!!! どぼぢでっぇえええ!!!! ばでぃざばぁぁっぁあ!!!! にんげんざんにんがでないのぉぉおぉお!!!!!! 『いい加減、諦めたら??? 実は、自分でもとっくの昔に気づいてるんでしょ??? どうあがいても人間さんに勝てないって・・・』 だがらぁっぁぁあ!!! ぞれがどうじだんだぜっぇぇえええ!!!! ばでぃざのぉおぉおおおお!!! だいぜづなぁっぁあぁ!!!!! だいぜずなぁぁぁああ!!!! でいぶがぁっぁああああ!!!! おぢびじゃんがっぁぁあああ!!!!! にんげんざんにがでないがらどがぁっぁああ!!! がんげいないんだぜっぇえええ!!! でいぶのがだぎぃいいいい!!!! おちびじゃんのがだぎぃいいいぃ!!!! じねぇっぇぇえええ!!!! ぜっだいにじねぇぇえええええ!!!! ぜっだいに 「じねぇmkfjぇくcんfybsんddshvhぶskかdrgせyfhfんcbsでryついえ!!!!!」 10秒後。 「ゆ゛っ・・・ゆ゛っ・・・」 まりさの顔面に大きな穴が開いていた。 『あ~あ、手が汚れちまったよ。え~タオルタオルと・・・。』 ど・・・ぼ・・・・ぢ・・・で・・・ 薄れ行く意識の中、まりさは最後の最後まで、 人間に対する憎しみを燃やし続けるまりさ。 『ふぅ~ん。 ただのバカかと思ってたけど、 ものすごく家族思いっていうことだけは、 認めてあげるよ!!!!』 ぞ・・・れが・・・ど・・・ぼぢ・・・だ・・・ 『正直に言いなよ!!! 何をしたってまりさは人間さんに勝てないって!!! ここまで頑張ったんだから、バカにしたりしないよ!!!』 ばでぃ・・・ざ・・・ば・・・ じら・・・ながっだ・・・ にんげんざん・・・ごんなに・・・づよい・・・なんで・・・ もう・・・なにをじで・・・・も・・・ がで・・・る・・・ぎが・・・ 『正確には、人間さんが強すぎるんじゃなくて、 まりさが弱すぎるんだけどね!!!』 ぞれば・・・ない・・・ばでぃざば・・・ もりの・・・おうじゃ・・・ にんげんざんいがいなら・・・ 『そうなんだ!!! まりさは森の王者だから、人間さん以外なら 勝てるんだね!!!!』 ぞうだ・・・ にんげ・・・ん・・・ざん・・・いがい・・・ な・・ら・・・ 『じゃあ、もう一回、時間を戻してあげる!!!』 でも・・・ばでぃざば・・・ にんげんざ・・・んにば・・・かでないんだ・・・ 「ぜ・・・・ゆっ!?」 「ゆっくりしていってね!!!まりさ!!!」 「「「「「おとうしゃん!!!!ゆっくちちていってにぇ!!!」」」」」 まりさの目の前には、れいむと、5匹の子供たちがいた。 まりさが狩りに行くため、巣から出て行く前までに時間を戻されていたのであった。 まりさは信じられなかった。 幾千幾万と見続けたれいむと子供たちの残骸。 その残骸だったはずの家族が今、目の前で、ニコニコと笑っているのだ・・・。 まりさは嬉しさのあまり、瞼に涙を溜めた。 れいむ・・・ おちびちゃん・・・ まりさは・・・みんなのためなら・・・ どんなことでもするよ・・・ みんなが生き残るなら・・・どんなことでも・・・ まりさは人間さんには適わないけど・・・ それでも・・・それでも・・・ まりさは・・・ まりさは今、久々に見る家族の元気な姿に、号泣寸前であった・・・ 「み・・・みん・・・みん」 『ゆっくりしてる場合じゃないよ!!! あと少しで人間さんが来るよ!!! ゆっくりしていないで早く逃げてね!!!』 まりさの頭の中で声がした。 そうだ・・・ 今なら・・・ 今ならっ!!!! 間に会うっ!!!! 「みんなぁぁぁっぁああ!!!! ゆっぐりじないでっぇぇえええ!!! ばやぐにげるよぉおぉおおお!!! ごわいにんげんざんがあぁぁああ!!! ちがづいでるよぉおおおぉ!!!!」 まりさは泣き喚いた。 その声にれいむや子供たちは、一瞬、固まり、 しばらくした後に・・・ 「きょわいよぉおぉおおぉお!!にんげんしゃんはぁぁぁあ!!!きょわいよぉお!!」 「ゆんやぁぁああ!!!!ゆっくちできにゃいぃいいい!!!」 「もうやじゃぁぁぁぁあああ!!!!おうちきゃえるぅうぅううl!!!」 「どぼぢでしょんにゃこちょいうにょぉぉおおぉおおぉ!!!!」 「おとうしゃんん!!!おきゃあしゃんんんん!!!たしゅけちぇぇぇえ!!!」 下腹部をプルンプルンと震わせて、転げまわるように泣き出す子供たち。 「まりさ・・・おちびちゃんたちがこわがってるよ・・・」 れいむもまた、体を小刻みに震わせる。 みな一様に、ゆっくり出来ない声をあげたまりさを、 畏怖の視線で見つめだす。 自身の逸る気持ちを思わず、声にしてしまい、 家族に必要以上に不安にさせてしまったと、気づき、 失敗したと思うまりさ。 「ゆ゛っ!!! ご・・・ごべんねぇええ・・・ でも・・・にんげんざんが・・・ちがづいでるのば・・・ ぽんどの・・・ごどだぜ・・・」 まりさのもまた、体を震わせていた。 早くこの場から家族を連れて立ち去りたい。 それだけしか頭になかった。 「どぼぢでぞんなごどをいうの・・・」 れいむは、怖がりながら問いかける。 さっきまでゆっくりしていたまりさが、 なんでこんなにゆっくり出来ないことを言うのか、 不思議でたまらなかった。 「おちびじゃんだぢ・・・ ごわがらぜで・・・ごべんねぇ・・・ ぼ、ぼら・・・おどうざんの・・・ おぼうじのながに・・・ ゆっぐりじないでばいっでねぇえ・・・」 まりさは、自身の帽子を脱ぎ、 その中に、子供たちを詰め込んでいく。 「おとうしゃんんん!!!きょわいよぉお!!!」 「しょうだよぉおお!!!もっちょゆっくちちようよぉおぉ!!!」 「きょきょはみんにゃのゆっくちぷれいしゅにゃんだよぉお!!!」 「ゆっくちちちゃいよぉおぉおお!!!」 「ゆんやぁぁあ!!!!どぼぢでしょんなこちょいうのぉぉぉぉ!!!」 相変わらず、泣き続ける子供たち。 それをお構いなしに、無理矢理、帽子に詰め込んでいく。 「いちゃいぃぃい!!!」 「ゆっくちぃいぃいい!!」 「つぶりぇりゅぅうぅう!!!」 「やめちぇぇええええ!!!」 「だちてえぇぇぇええ!!!!」 無造作に帽子に詰められて、それぞれ、悲鳴を上げる子供たち。 そんなことは一切無視するまりさ。 まりさは、もうすぐ襲い掛かってくるだろうと思われる人間への恐怖で、 いっぱいであった。 今、ゆっくりしてたら、殺されてしまう。 まりさは、それ以外のことは考えられなくなっていた。 何万回と挑んで負けた記憶が、ここに来て、やっと餡子に定着したのか、 自分より圧倒的に強い人間たちが、自分たちを潰しにやってくるという恐怖のあまり、 体はプルプルと震え、子供たちを入れるおさげも痙攣を起こし、 入れる最中に急に止まってしまったり、 さらには、れいむの前だというのに、チョロチョロとしーしーを 漏らす醜態を晒してしまった。 ブリュ ブリリィイィイ!!! まりさは、強く目を閉じた。 なんと、抑えきれない恐怖が、うんうんまで漏らしてしまったのだ。 まりさの自尊心は、この時、ポキッと折れてしまった。 いくらなんでも、人間に対して、恐怖心を持っているとはいえ、 最愛の妻の前で、しーしーどころか、うんうんを漏らすとは・・・ 自称、森の王者と名乗っていたことに対して、 まりさは、物凄く恥ずかしくなった。 こんなに人間さんを恐れるなんて・・・ こんなに人間さんが怖いなんて・・・ まりさはかっこ悪い・・・ 大好きなれいむの前で・・・ しーしーさんだけじゃなくて・・・ うんうんさんを漏らすなんて・・・ なんてかっこ悪いんだ・・・ 「ゆ゛ぐっ・・・ゆ゛・・・」 目を閉じたまま、まりさは泣き声を押し殺した。 恐らく、れいむはこんなかっこ悪い自分を見て、ドン引きしているだろう。 なんて情けないんだと言わんばかりに、ただひたすら泣き続けるまりさ。 まりさは、自身のゆん生の中で、心の底から後悔をした。 自分が人間に適うなど思っていた驕りに。 まりさは弱かった。 人間と幾度戦った結果、やっとそのことに気づいた。 そして、餡子には人間への恐怖が今、まりさを完全に支配している。 体のコントロールはまりさの意思に反して、体中の餡子が悲鳴を上げている。 その事実に気づいた時、まりさは人間には絶対適わないということを、 ここで再度理解したのである。 「まりさ・・・」 無様に体を震わせて、時々、ピクピクと痙攣を起こして、動かなくなると思ったら、 しーしーやうんうんを漏らすまりさを見て、案の上、ドン引きしているれいむ。 「ゆ゛っ!!!こんなしてるばあいじゃないんだぜっぇええl!!!!!」 まりさは、れいむの声を聞いて、やっとのことで我に戻った。 「ここはにんげんさんがくるから!!! ゆっくりしないではやくにげるんだぜっぇぇえ!!!」 まりさは、そういうや否や、即、その体をピョンピョンと弾ませて、 森の奥深く目指して、全力疾走していった。 「まって・・・まりさ・・・れいむには・・・あかちゃんが・・・」 まりさに着いて行こうと、身重の体に鞭打って、 まりさのスピードに付いて行こうとするれいむ。 「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っ」 まりさはゆっくりしないで、とにかく森の中へ目指していく。 森の中なら安全だ・・・ 人間もそこまでやってこない・・・ 森の中へ行くんだ・・・ 急いで森の中へ・・・ 「ばで・・・ざ・・・ま・・・で・・・」 れいむが苦しそうに息を切らしているのにも関わらず、 れいむのことを無視し続けるまりさ。 「ゆげっぇえええ!!!」 「ゆっくちできにゃいぃいいぃ!!!!」 「つぶれりゅうぅうう!!!!」 「れいみゅぅうう!!!あんこしゃんはいちゃだめぇっぇえ!!!」 「おとうしゃんんん!!!ゆっくちちてぇぇぇええ!!!!」 まりさが、飛び跳ねる度、帽子の中の子供たちが、苦しそうな声を上げる。 恐らく、乗り物酔いにでもあったように、 急激な揺れに耐え切れず、餡子を吐いている子供もいるようだ。 「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っ」 だが、そんなことは一切、気にせずに、ただ走り続ける。 その足取りはドンドン速くなっていく。 人間さんから逃げる・・・ 人間さんから逃げる・・・ 人間さんから逃げる・・・ まりさの頭の中には、もう家族のことは頭になかった。 人間から逃げる。 これ以外のことは何も見えないし、聞こえない。 もうひたすら逃げることに固執していた。 「ばで・・・も・・・だ・・・め・・・・」 れいむが苦しそうな声を上げた瞬間、 ブジュ!!! ブリリリリィイィイ!!!! 何か、まりさは、ふとれいむがいる後ろを振り向いた。 すると、まむまむから、ドロドロになった餡子が流れ出て、 苦しそうに横たわっている顔色の悪いれいむがいた。 あんよとまむまむが薄皮一枚で分かれているゆっくりにとって、 急激な運動は流産の原因にもなるため、胎生にんっしんの場合、 絶対安静が必要である。そのため、にんっしんしているゆっくりは、 その間は巣に徹底して閉じ篭るのが常識なのだが・・・。 まりさはそのことをすっかり忘れていた。 餡子の中には、小さなリボンと帽子が2~3個混じっていた。 おそらく、この餡子は、胎ゆっくりであろう。 「ゆあぁっぁぁぁぁぁ!!!どぼぢでぇっぇっぇええ!!!!」 まりさは思わず声を上げた。 バカな! まりさはれいむとおちびちゃんたちを守るために!! あそこにいたらみんな殺されていた!!! だから逃げたのに!!! どうして!!!! まりさの頭の中は混乱していた。 『それはそうだよ!!! れいむはにんっしんしてたんだよ!!! あんなに激しく運動したら流産してしまうよ!!!』 まりさの頭の中で、再び声がした。 嘘だっ!!! まりさはれいむとおちびちゃんたちを守るために・・・ 『にんっしんしているれいむもいるんだからもっと考えてよ!!!』 ゆっくりしてたら人間さんがやってきて・・・ れいむとおちびちゃんたちが・・・・ それにゆっくりしないで急げって言ったのは・・・ お前じゃないか・・・ 『だからといっても、これはゆっくりしてなさすぎ!!! その結果、れいむのお腹のおちびちゃんたちがみんな死んじゃったよ!!! そんなこともわからないなんてバカなの?死ぬの?』 そんなこと・・・ そんなこと・・・ そんなこと・・・ まりさは、何もかもがおかしくなっていた。 森の王者だった自負は、砕け散り、 守るはずの家族を自分のせいで殺してしまい、 まりさの中で何かがおかしくなっていた。 『しかし、お笑いだね。 人間さんに勝てるとか言ってた割には、 人間さんに勝てないってわかると、 ビクビク震えて怖気づくなんて・・・』 やめろ・・・ 『その上、しーしーやうんうんまで出して・・・ かっこ悪いよ!!! しーしーやうんうんに塗れて、 おー臭い臭い!!!』 やめろ・・・ やめろ・・・ 『さらに、れいむにドン引きされて、 情けなく涙なんか流しちゃって!!! ホント無様だね!!!!』 やめろ・・・ やめろ・・・ やめろ・・・ 『しまいには、れいむのお腹のおちびちゃんたちを 殺しておいて、 どぼぢでぇっぇっぇええ!!!!(笑) とか・・・・ ホント、まりさはバカなんだね!!! どぼぢでぇっぇっぇええ!!!!(笑) だって!!! ホント、かっこ悪いね!!! どぼぢでぇっぇっぇええ!!!!(笑)」 やめろ・・・ やめろ・・・ やめろ・・・ やめろ・・・ 『ねえ、どぼぢで辞めないといけないの? ねぇ、どぼぢでぇっぇっぇええ!!!!(笑)」 やめろ・・・ やめろ・・・ やめろ・・・ やめろ・・・ やめろ・・・ 『どぼぢでぇっぇっぇええ!!!!(笑) どぼぢで辞めないといけないのぉぉお!!!!(笑)』 やめ 「ろっでいっでるのがぎごえないのがぁぁぁっぁぁぁぁdfkljcvmfrヴんlthmszんdfyglvrtm!!!!!」 まりさは、修羅の形相で、まむまむから餡子を流して、 苦しそうにしているれいむに向かって睨みつけていた。 「ゆっ・・・れい・・・む・・・これ・・・はま・・・ちがい・・・なんだ・・・」 ふと、我に戻り、気が抜けた表情で、 れいむに誤解を解こうとする。 「れい・・・む・・・だいじょ・・ぶか・・・なんだ・・・ぜ・・・」 餡子を垂れ流して、苦しそうにするれいむに近づいていく。 「まりさ・・・がわるかったんだ・・・ぜ・・・・ おちび・・・ちゃんは・・・また・・・つくれ・・・ばいい・・・だぜ・・・」 額から汗を流し、れいむから視線を逸らすまりさ。 「・・・じ・・・ね・・・」 れいむは、まりさを睨みつけて、呪詛の言葉を投げかけていた。 「ゆっ!?」 れいむの思わぬ言葉に仰け反るまりさ。 「ゆっぐり・・・でぎないばでぃざば・・・ゆっぐりじ・・・ね・・・」 そんな・・・ まりさは・・・ れいむの・・・ まりさはショックを隠せなかった。 最愛のれいむから、ゆっくり出来ない言葉を言われて・・・。 「ゆっぐりでぎないばでぃざばぁぁぁあ!!! ゆっぐりじねぇぇぇええええええええ!!!!!」 れいむの怒りの叫びが、森に響き渡る。 『ホント無様だねぇ~!!! ねぇ、最愛のれいむに死ねって言われるのって、 どんな気持ち!? ねぇ、どぼぢでぇっぇっぇええ!!!!(笑)』 再び、まりさの頭の中に声が聞こえ始めた。 うるさいっ!!! 『どぼぢでぇっぇっぇええ!!!!(笑) どぼぢでうるさいのぉぉお!!! ぱぴぷぺぽぉぉおぉお!!!!ぱぴぷぺぽぉぉぉお!!!』 うるさいっ!!! 『どぼぢでぇっぇっぇええ!!!!(笑) どぼぢでぇっぇっぇええ!!!!(笑) どぼぢでぇっぇっぇええ!!!!(笑) どぼぢでぇっぇっぇええ!!!!(笑) どぼぢでぇっぇっぇええ!!!!(笑) どぼぢでぇっぇっぇええ!!!!(笑)』 うるさいっ!!! 「ゆっぐりでぎないばでぃざばぁぁぁぁっぁぁあぁあ!!!!ゆっぐりじ!!!!」 その時であった。 まりさは空高く舞い上がり、れいむに圧し掛かった。 「ゆぶっ!!!!」 れいむの体から体内の餡子が溢れ出た。 「じねぇぇぇぇええ!!!! じねぇぇぇぇぇぇえええ!!! じねlfkljdmヴォフgンmvtヌモgdvnygvmtノイsンrtm!!!」 まりさは、れいむの体の上を何度も飛び跳ねた。 何度も何度も飛び跳ね、辺りには餡子が撒き散った。 目の色を真っ赤にして、とにかく一心不乱に飛び続けるまりさ。 いつしか、帽子も勢いに負けて、まりさの頭から転げ落ちた。 そして・・・。 「ゆげっぇええ!!!」 「「「「れいみゅぅうぅうう!!!!」」」」 まりさの帽子の中に入っていた子供たちが次女のれいむを押しつぶしてしまった。 「ゆ゛っ・・・ゆ゛っ・・・ゆ゛っ・・・」 次女のれいむは体から、餡子を漏らして、断末魔の声を上げていた。 「れいみゅぅうぅう!!!ゆっくちぃぃいい!!!」 「ぺ~りょぺ~りょ!!!どぼぢであんごしゃんででぐりゅのぉぉお!!!」 「ゆんやぁぁぁああああ!!!どぼぢでまりしゃのおねぇしゃんがぁぁあああ!!!!」 長女のれいむ、三女のまりさ、四女のれいむは、次女のれいむの体を舐めて、 ひたすら傷を治そうとする。 「おとうしゃんんんん!!!おねえしゃんがいちゃがってるよぉおぉ!!!」 末っ子のまりさはひたすらまりさに呼びかける。 「じねぇjねjしんvもいうvmrのあいsmvんとあ!!!!!」 だが、そんな子供たちのことなど、気にせずに、 ひたすら、れいむの体の上で飛び跳ねるまりさ。 「も・・・ちょ・・・ゆっく・・・ち・・・しちゃか・・・ちゃ・・・」 「「「「れいみゅぅうううぅうううぅうぅうううううう!!!!!!」」」」 次女が死に、大きな声でなく子供たち。 「ゆふぅ・・・ゆふぅ・・・」 まりさが落ち着いた時には、れいむは皮だけになっており、 辺りは餡子塗れになっていた。 息を切らしながら、まりさは、泣きじゃくる子供たちを見た。 「ゆんやぁぁぁああぁぁああ!!!!」 「れいみゅぅううぅうう!!!!!」 「もうやじゃっぁぁぁああ!!!おうちかえるぅうぅうう!!!!」 ふと、我に返り、 子供たちの泣く姿を見て、ここまではいけないと思うまりさ。 あのれいむは、ゲスだった。 まりさがせっかく、人間さんから逃げる手引きをしてあげたのに、 一生懸命に、怖い怖い人間さんから逃げるのに頑張ってる 森の王者のまりさに向かって、死ねだって? そりゃ・・・お腹のおちびちゃんたちにはひどいことをしたと思ってるよ・・・ でも・・・あれは必要な犠牲だったんだ・・・ そうだ・・・まりさは悪くない・・・悪いのはすべて人間さんなんだ・・・ そうだ・・・まりさは悪くない・・・怖いのはすべて人間さんなんだ・・・ 森の王者のまりさでも、怖い人間さんに勝てなくても仕方がないんだ・・・ そんなこともわからないんなんて・・・あの声もゲスなんだ・・・ バカなんだ・・・だって・・・人間さんは怖いんだよ・・・ 人間さんのことを考えると体の震えは止まらないし、 しーしーさんやうんうんさんを漏らすのも仕方がないんだよ・・・ 森の王者のまりさだって・・・人間さんが怖いんだ・・・ そうだ・・・このおちびちゃんたちも・・・ 人間さんが怖いんだ・・・だから泣いてるんだ・・・ まりさのかわいいおちびちゃん・・・ 泣かないでね・・・・ 人間以外なら・・・一番強い森の王者のまりさの子供なんだから・・・ 泣かないでね・・・ まりさは、にこやかな笑顔で、子供たちに話しかけようとした。 「おちびちゃ」 「ゆっくちできにゃいくしょおやはゆっくちちね!!!」 まりさが心配の声を上げようとした矢先、 末っ子のまりさが、涙を流しながら、まりさを睨みつけた。 次の瞬間、 「ゆべぇ!!!」 末っ子のまりさはまりさのによって、潰された。 「おやにしねっていうげすはせーさいするよ!!! まりさはもりのおうじゃなんだよ!!! にんげんさんいがいなら!!!つよいんだよぉおお!!!!」 目が虚ろになり、焦点がどこかに向いているまりさ。 「さぁ、おちびちゃんたち!!! はやくにんげんさんからにげようねぇっぇええ!!!」 再び、にこやかな笑顔で子供たちに話しかけた。 「ゆびぃいいぃいい!!!ころしゃにゃいでぇえええ!!!」 「ゆんあぁぁああぁぁぁああ!!!!しにちゃくないよぉおぉお!!!」 「おきゃあしゃんんん!!!たすけちぇぇええええ!!!!」 残った子供たちは、みな、まりさをもう、父親とは思っていなかった。 ゆっくり出来ない何かだとしか見えていなかった。 「おちびちゃんたち・・・ いいかげんにしてよね・・・ そんなおとうさんがいやなら・・・」 まりさは、笑顔を保ったまま、三度飛び掛ろうとあんよに力を入れた。 「う~う~あまあま~」 その時であった。 れいむと、末っ子のまりさの餡子の匂いに釣られて、 れみりゃがやってきたのだ。 「「「れ、れ、れ、れみりゃだぁぁぁぁあ!!!」」」 子供たちは、一斉に泣き叫んだ。 「ゆぁぁぁっぁあぁっぁああああ!!!!」 まりさもまた、しーしーとうんうんを漏らしながら、 叫び声を上げた。 「おまえだぢばぁぁぁああ!!! ばでぃざのみがわりになるんだぜっぇぇえええ!!!!」 と、言い残し、全力疾走するまりさ。 「どぼぢでじょんなごじょいうのぉぉお!!!」 「じねぇぇええ!!!おまえなんがぁぁ!!!おやじゃにゃいぃい!!!」 「ゆっぐりじねぇぇぇええ!!!」 子供たちは、それぞれ、まりさに向かって、罵声を浴びせた。 「う~あまあまだど~」 れみりゃは子供たちを手に取り、食べ始めた。 「「「ゆんあぁぁぁぁっぁあぁっぁfkjkhdvんfmんあぅm!!!!!」」」 子供たちの悲鳴を聞き、さらに加速するまりさ。 まりさは森の王者なんだ!!! 人間以外だった勝てるんだ!!! でも!!! れみりゃは別なんだ!!! れみりゃだけは!!!! まりさは森の王者!!! でも人間さんとれみりゃだけは!!!! ブリュ!!ブシィー!!! ブリュ!!ブシィー!!! ブリュ!!ブシィー!!! 飛び跳ねるた度に、うんうんとしーしーを撒き散らすまりさ。 その姿は、誰が見てももう・・・。 森の王者とはかけ離れた姿。 「う~めいんでっしゅだど~」 10秒後。 「ゆ゛っ・・・ゆ゛っ・・・」 顔中が穴だらけになり、息絶える寸前のまりさ。 「う~おなかいっぱいだど~」 どうして・・・ どうして・・・ どうして・・・ こうなった・・・ どこでまりさのゆん生はおかしくなったんだ・・・ 『教えて上げようか!!! どぼぢでこうなったか!!!(笑)』 うるさい・・・ おまえなんか・・・ おまえなんか・・・ 『しかし、ホント、笑いが止まらないね!!! 人間さん以外にもれみりゃにも勝てないんだね!! それで森の王者って!!! ホント、おかしいね!!!!』 もういい・・・ 殺して・・・ まりさは・・・ 疲れた・・・ もういい・・・ 『いやいや、どうしてこうなったか知りたいっていったのは・・・ まりさだよ!!! だから、教えて上げるよ!!!』 もう・・・戻りたい時間なんか・・・ない・・・ 『そりゃそうだね!!! あんなゲス(笑)な家族なんて見たくないんでしょ!!!』 そうだ・・・ あんなゲスども・・・ 見たくもない・・・ あんな奴らのために・・・ 人間に戦いを挑んだなんて・・・ なんて・・・バカだったんだ・・・ 『違うよ!!! あの時は、そうだったかもしれないけど・・・ 最初はまりさ自身のために人間に戦いを挑んだんだよ!!!』 嘘だっ!!! そんなこと・・・ 『まあ、いいよ・・・。 教えて上げるね!!!ゆっくりと・・・』 もういいって言ってるじゃないか・・・ もうまりさは・・・ 『いやいや、ここまでいろいろと時間を戻して上げたんだ・・・ せめて・・・ちょっとだけ私に付き合ってよ・・・』 もう嫌だ・・・ 何も見たくない・・・ 『大丈夫だよ。もう痛い目に会うこともないから!!! 安心してね!!!』 もう・・・何も・・・ 『じゃあ、まりさのゆん生がどこでおかしくなった教えて上げるね!!!』 ボロボロになったまりさの体が、光に包まれて消えていった・・・。 つづく あとがき 次回、完結編。 これで終わりです。 自作からは読み切りにします。 連載モノだと、区切るのが難しい。 他の作品 ふたば系ゆっくりいじめ 149 鞭打 ふたば系ゆっくりいじめ 155 糞饅頭 ふたば系ゆっくりいじめ 159 ユグルイ その1 ふたば系ゆっくりいじめ 162 ユグルイ その2 ふたば系ゆっくりいじめ 168 ユグルイ その3 ふたば系ゆっくりいじめ 169 ゲス愛で派 ふたば系ゆっくりいじめ 173 ユグルイ その4 ふたば系ゆっくりいじめ 187 頭でなく心に訴える ふたば系ゆっくりいじめ 188 ユグルイ その5 ふたば系ゆっくりいじめ 192 長寿と繁栄を・・・前編 ふたば系ゆっくりいじめ 200 長寿と繁栄を・・・後編 ふたば系ゆっくりいじめ 221 FFR ふたば系ゆっくりいじめ 230 本気で勝てると思ってたのか? ふたば系ゆっくりいじめ 231 長寿と繁栄・・・完結編 ふたば系ゆっくりいじめ 236 ユグルイ その6 ふたば系ゆっくりいじめ 243 死すべき生物 ふたば系ゆっくりいじめ 250 ゆっくりSSをれいむに読ませてみた ふたば系ゆっくりいじめ 263 飾りの価値は 起 ふたば系ゆっくりいじめ 265 飾りの価値は 承 絵 ふたば系ゆっくりいじめ 283 飾りの価値は 転 ふたば系ゆっくりいじめ 286 飾りの価値は 始 ふたば系ゆっくりいじめ 292 時をかけるまりさ 前編 ふたば系ゆっくりいじめ 299 時をかけるまりさ 中編 ユグルイあきの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/zcof/
ゾイド展覧会@ふたば 来客カウンター 今 日 - 人 昨 日 - 人 いままで - 人 この・・・イベントの基本方針 敷居の低さをモットーに「改造ゾイド」に限らず、ゾイドをテーマに幅広いジャンルの作品を文字通り「展示」するだけ ゆるーく、生温く、としあきらしさを重点に、改造技術を持ち合わせてないとっしーにだって優しい、俺による俺のための俺とゾイドの展覧会なんだぜ 作品投稿の前に読んでね! 投稿の規定とか 作品紹介ページのテンプレート アップローダーはこれを使ってください ゾイド展覧会参加作品投稿用アップローダー 日程とか 現在受け付け中、締め切り期日未定! そしていまだに何を持って祭り終了なのかは不明のまま。誰か(ry コメ欄 てすと -- 俺 (2009-05-15 03 07 37) よくあるブロックスの組み換えで人型作っちゃったりしてるのは ガイドラインの ゾイドであること に反するのか教えてえろい人 -- 名無し (2009-05-23 11 15 14) 「ゾイドを魔改造してゾイドじゃない何かに見えても レシピと改造理念を晒してゾイドと言い切ればたぶん無問題 ! 」 ってガイドラインに書いてあるのよ -- クンニリンサン (2009-05-23 22 14 07) コンテストと展覧会と何が違うっての? -- 名無しさん (2009-05-27 19 39 59) コンテスト形式だとはっきり優劣付いちゃうから展覧会って形にしたんじゃないの と言ってみるテスト -- 名無しさん (2009-05-27 21 18 17) ↑のコメでだいたいあってます 公式コンテストじゃ有るまいし賞品が出るわけでもなければ イベントの趣旨ゆえに採点基準なんかも定まらないわけで、 コンテストって名目はそぐわないと勝手に判断したからです。 -- クンニリンサン (2009-05-27 21 41 33) 普通に組み立てたのにちょっと色塗った奴とかでもいいい、いいのかな -- 名無しさん (2009-06-06 23 38 50) ガイドラインとか上にも書いて有るけどリペイントでも全然構わないって言ってるよ 出来る人だけやりたけりゃ魔改造ガンバレ!って程度だって聞いた -- 名無しさん (2009-06-07 20 24 11) 地道にがんばってください -- 名無しさん (2009-06-15 22 19 51) 管理人さんのウルトラは埃がいい感じにウェザリングっぽくなってる -- 名無しさん (2009-08-24 21 55 01) 投稿はしてみたいけど他に作品がいくつか展示されてからじゃないと 怖くて投稿できないんだけど今の所作品の集まり具合とか どう? -- 名無しさん (2009-08-26 00 17 43) 今の所バリゲーダー1つだけです 頑張って第2号になって後続の礎になってくだしあ -- 管理人 (2009-08-26 17 30 57) もう9月ですね -- 名無しさん (2009-09-04 01 05 43) 模型がなくてゾイド絵しかないけど展示してもいいものかしら? -- 名無しさん (2009-09-07 20 59 40) 絵専用ページもあるぞ メニューの画廊って所をチェックだ -- 名無しさん (2009-09-07 21 01 07) とっしー、ところで何時まで現状維持なんだい? -- 名無しさん (2010-06-11 00 12 10) 2chで話題のやつです(*´ω`)$ http //ktjg.net/ -- ぷぅにゃん (2011-11-21 20 49 53) おなまえ コメント
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1743.html
俺持ってんの1円じゃなくて・・・ 1KB ギャグ パロディ 小ネタ 流れが止まってるのでやった 「はい、608円になります」 俺は財布の中に、小銭がやたら貯まっていることを思い出し、店員に告げた。 「細かいの出して、いいですか?」 「はい」 「50円玉が、10枚」 「500円」 「10円玉が、10枚」 「100円プラスで、600円ですね」 「あと、5円玉が1枚」 店員にしてみれば迷惑な客だろう。 ちらっと顔色をうかがった所、そんな素振りも見せないのは、流石だ。 「1円玉が、1枚、2枚、3ま・・・」 3枚目に出した1円玉に、俺と店員の目は釘付けになった。 俺が1円と思って出したのは。 「ねぇ、知ってる? テレホンカードさんは、でんわりょーきんの、しはらいにも使えるのよ」 小さくて、平べったくて、裏返ってるぱちぇだった。 豆知識を披露してみせたぱちぇは、やり遂げた顔でエレエレ吐いている。 「すいません、10円からでいいですか」 俺はぱちぇの上に、ビシッと10円玉を置いた。 「むぎゅっ!」 「はいっ」 店員は10円玉をぱちぇごとスッと寄せ、バッと拾う。 「ぢゅぶっ!」 「2円のお釣りです」 お釣りをスッと渡され、テーブルはリネンでサッと拭かれた。 ぱちぇまみれの10円玉は、どこにも見えない。 「ありがとうございましたー」 俺は小さな袋を手に、コンビニを出た。 何気ない日常の中の、不思議な、お話。 『俺持ってんの1円じゃなくて、薄めのぱちぇでした』 (終) 【過去作】 ふたば系ゆっくりいじめ 796 Detroit Yugyaku City 2 ふたば系ゆっくりいじめ 675 プラネット・ゆース ~きめぇ丸~ ふたば系ゆっくりいじめ 666 チューチューラブリームニムニムラムラプリンプリンボロンあにゃるぺーろぺーろ ふたば系ゆっくりいじめ 658 緊急特別SS ゆっくり割れる窓ガラスさんの謎 ふたば系ゆっくりいじめ 629 極上のすっきりプレイス(餡子ンペ09) ふたば系ゆっくりいじめ 594 プラネット・ゆース ふたば系ゆっくりいじめ 560 なずーりんに祝福を(餡子ンペ09) ふたば系ゆっくりいじめ 497 DYC ふたば系ゆっくりいじめ 453 空から降る100万のぷくー ふたば系ゆっくりいじめ 428 はげの行進 ふたば系ゆっくりいじめ 402 れいむ・マスト・ダイ(後編) ふたば系ゆっくりいじめ 379 れいむ・マスト・ダイ(前編) nue059 「スキャット・ゆん・ジョン」 nue022 「ゆナッフTV」 nue009 「ブラックペーパー・チャイルド」 二行の作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 豆紫が成長したら紫もやしになるのか -- 2011-08-04 23 22 49 豆柴www -- 2010-11-11 19 50 25 今になってやっと気付いたんだが、ぱちぇは口の形がωになってるから豆柴連想するんだな (´・ω・`) -- 2010-10-03 07 08 06 そういや何か似てる気がするわ豆柴w -- 2010-09-19 18 38 07 豆柴もブッ潰したくなる存在感だよねえ -- 2010-09-15 20 30 22 豆柴…あー、なんか似てる。 -- 2010-07-12 23 44 05 まさかの豆柴w -- 2010-06-30 00 16 26
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1399.html
基本種 れいむの受難 12KB ギャグ 飼いゆ 現代 愛護人間 ぬる愛で注意 季節は冬。 ぶっちゃけ寒い。 深夜に吹き荒れる肌を刺すような冷たい突風は、暖かい毛皮を着込んだ人間でさえも根をあげる。 そんな凍てつく大地に住み着く現代日本の裸族、その名はゆっくり。 桃色の柔肌を惜しげもなくさらけ出して記録的氷点下に立ち向かう命知らず。 その過酷な運命に挑み続ける勇敢な姿に全世界が泣いた。 「…れいむ、野良はああなるんだぞ? 飼いゆで良かったな」 「ぶるぶるぶるっ!? こわいよ! かちかちだよっ!?」 お兄さんが指し示す方向には、大きな冷凍饅頭が転がっていた。 ボロボロの黒い帽子を被ったゆっくり。 全身にはうっすらと雪が積もり、眼を開いたままの汚い表情で固まっている。 パリパリになった生気の欠片も残らない体皮は、今にも粉々に崩れてしまいそうだ。 黒帽子のゆっくりは、完全にぽっくりしていた。 「あれって美味いのかな? どう思う?」 「れいむにきかれてもこまるよっ!?」 右手にぶら下げているキャリーバック。 その中に入っていたれいむが悲鳴をあげる。 こいつは同属を食べる趣味は無いらしい。 非常に残念だ。 「踏んだら、パリパリして気持ちよさそう…」 「やめてねっ!? そんなひどいことはしないでね!!」 早朝の寒い気温で道端に出来た霜や、水溜りに張った薄氷を潰していた古き記憶を思い出す。 長靴が汚れていくのも気にせず、躍起になって踏み潰していたなー。 あの時、俺も若かった。 「踏まないよ」 「ゆ? ゆっくりあんしんしたよっ!!」 「どうせ、饅頭中心はグズグズだろ? 靴が汚れる」 「そんなりゆうだったのっ!?」 バイトで買った靴をこんな事で汚したくない。 せめて、安い靴を履いていれば迷わす実行していた。 俺の運は悪いと言わざるをえない。 「早く店にいくか。寒いだろ?」 「ゆん! さむいよ!! でも、あのまりさたちを、ゆっくりたすけてあげてほし……ゆ? ゆゆ? なぜか、あるくすぴ~どがはやくなったよ!?」 早足で歩道を進む。 れいむの訴えを、俺は知らん顔をしながら受け流す。 あんな死に様を迎えた野良はどこにでも転がっている。 いちいち助けてたらキリが無い。 俺は目的の場所へと速やかに移動した。 『『 いらっしゃいませーっ! 』』 店員の挨拶が広い売り場に響く。 ここは、ゆっくりの衣料専門店。 最近、ゆっくり達の健康のために、洋服を着せることが流行っているらしい 雑誌で特集を組まれていた記事を参考に、俺も飼いゆの洋服を購入してみる事にした。 「いっぱいあるな……これ全部ゆっくり用かよ」 「ゆ! ゆゆ! ゆゆゆっ!? すごいよっ!! とってもゆっくりできるよ!!」 最初に驚かされたのは、所狭しと並べられたその圧倒的な品数だ。 体に着る洋服だけだと思ったら、帽子やアクセサリーなど幅広く扱っている。 雑誌広告に乗っていた情報からすると、この店はある系列の傘下にあたる中型店舗となっていた。 その中規模系列の品数がこんなにあるのか? 本店はもっと大きいんだろ? どの位儲けがあるんだ? 俺は口をあんぐりと開けながら、頭の中で疑問を反芻していた。 キャリーバックに入っていたれいむは、綺麗なお洋服にハイテンション状態。 見た事も無い膨大な数の商品に息を荒く吐き出す。 『店内にゆっくりを歩かせても大丈夫ですよ』 そう店員から告げられたので、半放心状態だった俺は、何気なくれいむをバックから出してしまう。 …だけど、それは後悔を招く結果となる。 「うわーっ? これ五千円もするのかよ!? この構造だと、うんうん漏らしたら一発アウトだしっ!! 見た目はオムツを履かせてるみたいだな……」 「おにいさん!」 「うおっ!? でたよ、三万八千円!! なんなんだ……このふかふかの毛皮はっ!? ありえない!! これがあれば、ゆっくりなんてイラネェよっ!!」 「おにいさんってばっ!!」 「なんだよ!? 一体、どうし…た……」 「れいむこれにきめたっ!!」 何ということでしょう。 俺が視線を下に向けると、そこにはドレスアップしたれいむの姿がっ! 以前は冴えない風貌だった糞饅頭が、見違えるような良饅頭へと早代わり。 真っ白なフリルが付いたドレスの裾を、ずーりずーりと床に引きずりながら、俺にゆっくりと近づいてくる。 頭に乗せていたティアラを、ゴドンと足元に落とした挙句、ビリビリと純白のドレスが破れ…、 「……っおまっ゛? なにしとんじゃああああああっ゛!?」 「ゆぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶっ゛!?」 れいむをベアクローで持ち上げる。 「おい……れいむくん。キミは何をやっているのかな?」 「やべでねっ!! ながみがでじゃうよっ!?」 脳内が高速で動き出す。 なかなか高級そうなドレスだった。 さぞかし、お高いのだろうか? もう、困ったなこのれいむは。 こいつ、何匹分で元がとれるのかなー。 俺は最適な弁償方法を模索していた。 れいむの丸い体に、指先がギリギリと食い込んでいく。 「お、お客様っ!?」 そんな修羅場な現状の最中、勇気ある店員が仲裁に入る。 俺はれいむの顔面にベアクローを決めながら、店員さんが話す事のあらましを聞いた まず、このドレスとティアラはいくら汚しても問題ないらしい。 その後店員さんは、かなり焦りながら詳しい説明してくれた。 要点を拾い上げてまとめると、こういう事を伝えたかったらしい。 お客様に内緒でドレスを着せて、 以前とは見違えるような綺麗なれいむに、ゆっくりしまくる飼い主の未来を予測した店員さん。 現実には、れいむを鷲掴みにして握り潰す一歩手前までに追い詰めた悪魔の姿。 店内話題騒然。どうしてこうなった? そういう顛末だったらしい。 しかし、俺は突っ込みを入れたかった。 店側が催したサプライズの仕方が悪いと思う。 誰でも弁償の二文字が頭に浮かぶのは当然だと感じるのだが? でも、ここは素直に謝っておくか。 来た早々に追い出されては適わない。 そういう事にしておこう。 「えーと、色々とスイマセンでした」 「ゆぶぶぶ……なんか、きもちよくなってきたよ?」 「ハイッ! こちらも説明不足の不手際でご迷惑をお掛けして、申し訳ありませんでしたっ!! それで、あのっ! ベアクローを止めてほしいのですが!?」 にょい~んと、体を伸ばしながら脱力させているれいむを、俺は慌てて放した。 床に転がるれいむを指で突っつく。 反応無し。 これは……ヤバイ? その状況を正確に判断した店員さんは、直ぐに栄養剤を持ってきてくれた。 瀕死のれいむに投与する。 これだけ深刻なダメージを受けたゆっくりが、果たして助かるのだろうか? 「ゆっ! ふっかつだよっ!! かわいくてごめんねっ!?」 目に生気が戻ったれいむは咆哮をあげながら立ち上がる。 まさに不死鳥。 ここが自宅ならば、地獄めぐりツアー決定だった。 「それでは、ごゆっくり店内をご覧ください……」 少々疲れたご様子で立ち去っていく店員さん。 すっごく気まずい。 商品を購入して、好感度アップ作戦を実行しよう。 そう。俺は自他共に認めるチキンなのだ。 「よし! 何か買うぞ!?」 「ゆん! れいむあれがいいなっ!?」 れいむがおねだりしたのは、三万八千円のコート。 直後、れいむの頭上が陥没した。 お買い得コーナーで商品を選ぶ。 俺は掘り出し物を探すのが、何よりも得意なのだ。 「これはどうだ?」 「……なかなかゆっくりできるかもね」 「それなら、これは?」 「……いいんじゃないでしょうか」 れいむは目を空ろにしながら、俺に片言で返答をしている。 さっき叩いたダメージが原因という訳ではなく、これは完全にふて腐れているのだろう。 「機嫌直せよ」 「れいむは、きげん、わるくない、よ?」 口を尖らせて拗ねるれいむ。 「選んだ服の何が気に入らないんだ?」 頭を叩いた後、涙目で拗ねていたれいむ。 やりすぎだと反省した俺は、お詫びにお菓子を買ってあげる約束した。 その後は、凄くご機嫌さんだったのに……。 服を選び始めてから、段々とれいむの顔から笑顔が消えていった。 お菓子に続いて洋服も買ってあげるんだから、何も悪いところは無いはずなんだが? 「なぜだ…? 一体、俺のどこがいけないというのだ!?」 「ぜんぶだよっ!?」 ミニスカートれいむは大声で全てを否定した。 れいむは腰をフリフリ、お尻をチラチラ見せながら涙を流す。 お兄さんが、先程から選ぶ洋服のセンスは最悪の一言。 大きな扇が開き、ゆっくりできない文字が書いている奇抜な服。 ギラギラと無駄に光り輝く悪趣味な服。 そして、この寒い季節にミニスカートと来たもんだ! れいむ、こんなんじゃ、ゆっくりおふゆをこせないよっ!? 「よーくかんがえてねっ!? れいむのおもいをかんじてねっ!?」 「え~っ……そんな高度な要求をされても…」 嫌そうな顔をするお兄さん。 そんなにれいむの熱い思いを理解するのは難しいのだろうか? 違うっ! そんな事はないっ!! れいむはがんばるよっ!! 「ゆゆゆゆゆゆゆゆゆっ!?」 れいむは目力を強めながら、お兄さんに向けて念を飛ばす。 目の前にいるれいむは、瞼を大きく見開き何かを訴えてくる。 せり出す二つの眼球部分。 過去に経験したような懐かしい眼差し。 その時、何故か奇跡的にれいむの願いを理解した。 そうかっ! これは、欲しい物を見つめている子供の瞳だ!! この目線の先にれいむが求める商品があるんだな!! ゆっくり理解したぜっ! うん……それがどんなものでも買ってあげよう。 俺があの時買って貰えなかった物をれいむに与える。 そうだな……それもいいだろう。 「どれどれ?」 俺はれいむが求めるプレゼントを確認する。 「……なんてこった…れいむ、チョイスが渋いぜっ!?」 直ぐにれいむを抱えて試着室へと向かった。 赤いリボンを髪に束ねた基本種。 長い黒髪は直毛で、左右にあるぴこぴこ部分が特徴的。 肌は健康そうな薄ピンク色をしていて、掌で撫でてみるとぷにぷにとした触感で気持ち良い。 可愛いれいむが、?キリッ!!?とした顔で笑みを浮かべた。 ぽっこりお腹に巻かれたお兄さんの愛が込められたプレゼント。 それは、真紅に染めあげられた、ふんどしだった。 「れいむ、似合うぞっ!」 「とても素敵だと思います!!」 「うそつけええええええっ゛!? ありえないでしょおおおおおおっ゛!!」 俺と店員さんは、凛々しい赤ふんれいむを大絶賛。 れいむは大きな鏡でふんどし姿を認識した後、大きな叫び声を店内に響かせた。 「捻り鉢巻も似合うな! これも追加で!!」 「お買い上げありがとうございますっ!!」 「やめてねっ!? やめてねっ!!」 そんなに遠慮しなくていいのに。 こうなったらトコトンだ! 俺はそう決めた時には、金に糸目をつけない男だぜっ!! 「色違いふんどしも三つ追加!!」 「はいっ!」 「やめてええええええええええええっ゛!?」 れいむは喜びの涙を流していた。 「なんでそんなに不機嫌なんだよ?」 「ふきげん、じゃ、ないもんっ」 店を後にした俺はれいむに呼びかける。 赤いふんどしを体に巻きながら、ぶすっと、頬を膨らましたままなのだ。 何がそんなに気に入らないのだろうか? 「なかなか実用的でいいと思うけどなー?」 「ゆ? どういうことなの?」 ちらりと視線を上に向けたれいむ。 俺はれいむと目を合わせながら静かに語る。 「このふんどし。お肌に優しい材質で出来ていて、ぴったりと肌に馴染じむその着心地は悪くないはずだ」 「ゆん?……たしかに、ぺにぺにがきゅっ! となって、わるいきぶんではないよ」 「外出に良し、パジャマ代わりにも良し、汚れても洗いやすいの清潔使用」 「ゆっ! おもらしーしーや、いねむりうんうんでよごれても、だいじょうぶなんだね!?」 「例え、厳しい寒気が訪れても、先程購入したこれを羽織れば問題ない!!」 「ゆーん!! おにいさんはよういしゅうとうだねっ! ゆっくりできるよっ!!」 追加ふんどしと同時購入した紋付袴。 これは安売りコーナーで見つけた掘り出し物だ。 中に綿が詰め込まれているから保温性にも優れている。 良い買い物をしたぜっ! 俺の掌の上でコーディネートされたれいむは、?ゆじゃ~ん!!?と、大きくお腹を反らせながら満面の笑み。 頭には捻り鉢巻、紋付袴を体に羽織り、赤いふんどしが寒風に靡いてパタパタと揺れている。 その珍妙な格好で、自信満々にえびぞりポーズをしていたれいむを見ていた俺は、ついつい余計な一言を呟いてしまった。 「お祭り?」 「……ゆはっ!?」 れいむが凍った。 道端に落ちている野良よりも、悲痛な顔を浮かべながらの硬直状態。 その後、れいむはギギギギと鳴り響くような動きをしながら、俺の方へと顔を向けてくる。 「どう、いう、こと、なの?」 これは中々の迫力。 俺は、さっと目線を反らす。 俺達の周辺では、奇怪な格好をした赤ふんれいむ。 もとい、お祭りれいむに奇異な視線が集まっているのが感じ取れた。 なんとなく人が集まってきているような…? 気がする。 「…ま、まあ、あれだ、えーと…、 ……そうだっ!! 約束したよな!? お菓子、お菓子買ってやるよ!!」 「おかしはあとでいいよ!? ゆっくりきがえさせてねっ!!」 両手の上で暴れるれいむ。 落とさないようにしっかりと掴みながら、俺達は製菓店へと入る。 扉を開けて入店した後、確実に店内の空気が変わった。 全ての視線がお祭りれいむに集中する。 この時の事件について、後に頭を抱えながら思い出すと、確かにお客が何事かと警戒するのも無理もない話だ。 完璧に怪しすぎるれいむのスタイル。 どこかで祭りをやっているのかと、窓の外を確信した客も居た。 でも、俺は完全に混乱中。 何故あんなに焦っていたのかは解らない。 初めてのお洋服を貶した罪悪感もあったのかもしれない。 ただ、れいむのご機嫌取りに夢中だった。 「ケーキ、ケーキ買ってやるよ!? それも二つ!! わー、れいむちゃん羨ましいなーっ!」 「やめっ……!? にんげんさんのおおいところはいやあああっ!! らめえええっ!? れいむをみないでえええええええええっ゛!!」 れいむはぴこぴこを器用に動かして目元を隠すが、腹に巻いた赤ふんはぴこぴこと靡いたままだった。 席に着いたれいむに向けられる了承を得たカメラのシャッター音。 終始、真っ赤な顔をしながら恥ずかしがって俯くれいむ。 俺が冷静な判断を取り戻し、れいむを着替えさせるまでの間、店内では賑やかなお祭り騒ぎが続いていた。 ・れいむにふんどしの素晴らしさを教える予定だったお話 ベアクローの後は優しさ全開 ・ふんどしで止めを刺すケツマクがぬる愛でに変化 元の原型はお兄さんが履いて人肌になったふんどしをゆっくりに巻きつけ…… いえ、何でもありません忘れてください ・一部、きっかけとなった既出絵のネタをお借りしました 過去作 ふたば系ゆっくりいじめ 638 ばうんてぃはんたー ふたば系ゆっくりいじめ 612 かってにはえてくる ふたば系ゆっくりいじめ 593 迷作劇場 ふたば系ゆっくりいじめ 572 ぎゃんぶらー ふたば系ゆっくりいじめ 507 火の用心 ふたば系ゆっくりいじめ 500 駄目だよ? ふたば系ゆっくりいじめ 458 ドゲスー ふたば系ゆっくりいじめ 449 希少種の価値 2 ふたば系ゆっくりいじめ 448 希少種の価値 1,5 ふたば系ゆっくりいじめ 443 希少種の価値 ふたば系ゆっくりいじめ 398 ゆっくり達を必殺技で葬る物語 ふたば系ゆっくりいじめ 382 穴だらけの計画とその代償 ・他、5点 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る ↓↓ 現実だって犬やら何やらの服売ってるがゆっくりはそもそも手足がないからなあ 胴付きならまだしも生首饅頭に服を着せるというのは少々理解しがたい・・・ -- 2011-08-17 06 19 51 まあ今だけ知能が高そうなゆっくりなら愛でてもよい -- 2010-11-18 10 11 39 ゆっくり用の服が商売として成立するなんて、愛で派の多い世界なんだろうね。 -- 2010-08-08 21 03 20 おもしろかったよ! -- 2010-07-14 00 49 51
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1510.html
完全予約制 28KB 虐待-凄惨 理不尽 妊娠 加工場 独自設定 うんしー えぐい 都会の喧騒とは無縁の広大な田園地帯。 その一角に、無骨なデザインの大型建築物が聳え立っている。 平坦な地形から大きな異物が飛び出している光景は、見ている者を落ち着かない気分にさせた。 「やっと、着いたねー」 「…お尻が痛いわ……お姉ちゃん」 姉は慣れない雪道での運転から開放された安堵感から息をつく。 妹はデコボコ悪路が及ぼす、尾骨に絶え間なく響いてくる振動から開放された喜びに息を漏らす。 軽自動車から降りてきた姉妹は、それぞれ心底安堵しながら白い溜息を長めに吐いた。 県外からわざわざ時間を掛けて、こんな雪深い田舎を訪れた姉妹。 そこには、当然、明確な理由と目的があった。 「早速いきましょーう! さあ、早く早く!?」 「ゆっくり行こうよ…お姉ちゃん」 姉は旅の疲れを微塵も見せずに、 開始前から既に瀕死状態の妹の手を引いて、建物の中へと足を踏み入れていく。 聳え立つ巨大な建築物は、俗に言う加工所と呼ばれる施設。 この施設は、ゆっくり専門の高級製菓工場だった。 「わーっ。ひろーいっ! あまりにも広すぎて、目がチカチカするよっ!?」 「…はいはい。倒れたら迷惑になるから自重してね」 建物内部の廊下を歩いている姉妹の感想が周囲に響く。 姉は興味津々に辺りを見渡しながら子供の様に歓声を上げていた。 冷静な妹は、手渡されたパンフレットに目を通している。 先導している職員は、そんな対照的な性格の姉妹を横目で見ながら微笑を漏らしていた。 「こちらになります」 「うーわーっ! すごぉーいっ!?」 「これは…確かに凄いわ」 案内された扉の向こう側は、 まるで暑い時期に森に入った錯覚を起こすかのような、夏を再現された室内だった。 姉はその信じられない状況に驚き、妹はパンフレットを持ちながら大きく口を開いて、呆然と偽りの季節を見続ける。 「これは呼び笛になります」 「はーい! 解りましたーっ! 早速…」 「没収」 胸を膨らませて笛を吹こうとした姉の手元から、妹は手馴れた様子で銀色の筒を奪う。 姉は抗議を始めるが、妹は知らん顔をしながら脱衣所へと入っていく。 その微笑ましいじゃれ合いを見た職員は困り顔をしつつ頭を垂れた。 「それでは、ゆっくりお楽しみ下さい」 職員のお客様への挨拶を最後に、脱衣所の重厚な扉が閉じる。 「あっついねーっ!? 全部脱ぎたい気分だよーっ!」 「それは絶対やめてね。脱ごうとしたら全力で止めるから」 薄い夏服に身を包んだ姉妹が、暑い森の中を歩いていく。 姉妹は冬着を備え付けてあった脱衣籠へと置いてきた。 その際、姉は着ている物をぽいぽいと躊躇無く脱いでいく。 妹は下着に手をかけた姉に鉄拳をお見舞いし、痴女の発生を未然に防いだ。 「はっけーん!? あれは巣穴だよね!」 姉の指先を辿ると、見るからに怪しい入り口がある。 その中には確実にゆっくりが潜んでいるだろう。 姉は軽快に歩み寄るが、妹は若干および腰で黒い穴へと近づいていく。 「こーんにーちわー! 誰か居ますかーっ!?」 「お姉ちゃん…そんな事は無駄…」 「むきゅ? ぱちゅに、なにかごようかしら?」 元気な挨拶につられて返ってきた声は、紫の髪をしたぱちゅりーのお返事だった。 妹は納得出来ない顔をしながら、パンフに乗る手順を実行しようと口を開く。 「私達はゆっくり出来る…」 「こっち来てお話しよーよー! えーいっ!!」 「むぎゅっ゛!?」 マニュアル交渉を試みようとしていた妹の目の前から、ぱちゅりーの姿が忽然と消える。 隣の姉が鷲掴みで巣穴から強引に引っ張り出したのだ。 もう、妹は絶句するしかない。 その後、怒りが爆発した。 「お姉ちゃん!? 高いお金払ってるんだから、もう少し慎重になってよ!!」 「えーっと、……ゴメンなさい」 妹の只ならぬ剣幕に気圧された姉は、謝罪の言葉を口にしながら手に掴んだぱちゅりーを地面へと開放した。 ぱちゅりーは口から少量の生クリームを吐いていたが、幸いにも今すぐ死ぬような危篤状態では無い様だ。 「えれえれっ! にんげんさん、なにをずるのっ!? ゆっくりできないわっ!!」 「ごめんなさーい。ワザとじゃないんだよ?」 「お姉ちゃんのせいで、味が落ちたかもしれない」 冷ややかな妹の突っ込みに言葉を詰まらせる姉。 そんな憂鬱な気分を晴らすかのように、姉は肩に掛けていた銀色のケースを地面へと置いた。 「ぱちゅのおなかには、あかちゃんがいるのよ! このみらいのけんじゃをうしなうことは、もりのおおきなそんしつになるのよっ!!」 「そーなんだー。ゴメンねー」 大きなお腹をしたぱちゅりーが、涙ながらに訴える。 動物型妊娠をしているらしい。 妊娠期間は数週間目位だろうか? お腹の胎ゆがこの世に生まれるには、まだまだ早すぎる。 姉は空返事しながら、銀色の蓋を横にスライドさせて、中にある道具を物色する。 「中の赤ちゃんをゆっくり診察してあげるよー」 「むきゅ?」 「未来の賢者が居なくなる事は大変なことだからねー」 「ゆーん! にんげんさんはわかっているわ!! とってもゆうしゅうね!!」 「少しの間、目を瞑っていてね? 開いちゃダメだよ~」 「むきゅーんっ! わかったわ!! あかちゃんびっくりしちゃうから、やさしくしてね?」 「はーい」 ぱちゅりーが視界を閉ざし、診察を受け入れる体制を取る。 それを確認した姉は、銀色の工具箱から獲物を引きずり出して、ぱちゅりーのまむまむへと挿入した。 「どーんっ!」 「…むきゅ? むぎゅううううううっ゛!?」 姉が掛け声を上げると同時に、ぱちゅりーのまむまむに激痛が走る。 産道が横一文字に切られ、傷口からは真っ白なクリームが滴り落ちていた。 「いだいいいいいいっ゛!? ゆぐっ゛!? えれえれえれっ゛!!」 痛みによるストレスで、再度吐き出した森の賢者。 そんなぱちゅりーの苦悶の表情に何ら関心を示さない妹が、切り裂かれた産道に器具を取り付けていく。 「よし。一気に開く!」 「えれえれえげえええっ゛!? ゆげぼおおおええええええっ゛!!」 産道に付けられたバールの様な形をした道具。 妹はそれを使ってぱちゅりーの上半身を強引に捲り上げた。 ぱちゅりーの視界は、前の体勢からはありえない方向へと強制的に移動して、後頭部に広がる青い空を目に焼き付ける。 「わー、おいしそーう!!」 「…綺麗」 開かれたぱちゅりーの内部には、数体の胎ゆが目を瞑りながら眠りについていた。 胎ゆの周囲は絹のような薄い膜で覆われていてる。 繭と背中の一部がぱちゅりーの腹壁に張り付いて、そこから栄養を供給されているようだった。 「げぼ、えげえれえげえれええ…」 上下に分かれたぱちゅりーの胴体。 上半身のクリームは既に吐ききってしまいそうだ。 もう長くは無いだろう。 何が起こったか解らないぱちゅりーは、 逆さまになった顔面に吐射物を広げながら、懸命に状況を理解しようとしていた。 『せめて、賢者の赤ちゃん達だけは、ゆっくり出来ない人間から逃がさないといけない』 赤ちゃんを第一に考えているぱちゅりー。 だが、そんな未来の母に絶望が走る。 ぱちゅりーと胎ゆの繋がっていた部分が無理矢理剥がされた。 腹の中から強引に毟られた時に、ぱちゅりーはとても言葉で伝えることが出来ないような喪失感を味わう。 「いっ、ただっきまーす!!」 「頂きます」 直後、パリパリと何かを砕く音が聞こえてきた。 姉妹がぱちゅりーの胎ゆを食べ始めたのだ。 「あぅ゛!? えげえれえぼあっああっえげっ!!」 「おいっしーっ!? これ美味しいね!」 「甘すぎる事も無く、しつこく舌に纏わりつかないサッパリとしたこの風味。悪くないわ」 抗議をしたつもりのぱちゅりー。 だが、口から漏れたのは、大量の生クリームだけだった。 姉妹は採れたて胎ゆの味に感動した後、お代わりを求めてぱちゅりーの内部へと手を伸ばす。 また訪れた喪失感。 もう、迎える事は出来ないだろう、生まれた赤ゆ達と過ごす日々。 ぱちゅりーは、他の種よりも優れた知性を持つゆっくりだった。 その頭脳で絶望の未来を導き出したぱちゅりー。 だが、自分の赤ちゃんが食されたという考えは全否定しながら、大きな塊を口から吐いて死んだ。 「もう無くなっちゃったねー」 「次を探しに行こうよ」 姉妹は機材を軽く拭いて工具箱へと押し込む。 次のゆっくりを探しに行く準備を手早く整えた。 「よーし! ごーごーっ!!」 「待って…もーうっ!! バカねえ!!」 姉は銀色のケースを苦も無く持ち上げて走り出す。 それを不満げに顔を歪めながら追いかけていく妹。 双方とも笑顔を浮かべながら、森の奥へと足を運ぶ。 置いていかれたぱちゅりーだった物。 支える力を失い崩れていく全身。 この世の地獄を垣間見る事無く役目を終えた瞳は、ずるりと周囲が盛り上がった後、地面に向かって零れ落ちる。 硬い地面に落ちた眼球は、透明な内容物を周囲に飛び散らせながら、球体の形を醜く歪めた。 周囲に広がる甘い匂い。 それに寄ってくる昆虫などの生き物は、この仮初の夏には存在しない。 ゆっくりと。ゆっくりと時間を掛けて。 ぱちゅりーを形成していた物体は腐敗を強めながらドロドロに溶けていく。 擬似的に作られた森の中を歩く姉妹。 この室内は、温度も湿度さえも夏の気候を感じさせる環境だった。 外界は冬の季節だと忘れてしまう位のシュミレーター。 姉妹は滲む汗を拭いながら歩を進める。 「すごいねー。まるで本当に夏が来たみたいだよー」 「ちょっと暑すぎる気もするけどね」 スキップをしながら、嬉しそうに跳ねる姉。 パンフレットを見ながら、ゆっくりと進む妹。 「ん! 発見っ!! いっ…ぐえっ!?」 「キャッチ」 妹が駆け出す直前だった姉の襟元を掴む。 カエルが潰れたような声を出しながら、苦しそうに地面へと倒れた。 涙を目尻に溜めた非難を含む姉の視線をやんわりと受け流しながら、妹は巣穴へと歩いていく。 「ゆっくりしていってね?」 「ゆっ! ゆっくりしていってね!!」 暗がりの奥から聞こえたのは、ゆっくりありすの声。 このありすも、お腹を大きく膨らませた妊娠ゆっくりだった。 「お話があるの。ゆっくり出てきなさい」 「ゆっ! とかいはなありすに、なにかごようなのね!!」 都会派の部分を強く主張したありす。 その後、慈しむような視線でお腹を見つめ出す。 「ありすは、にんっしんっ!しているのよっ! とかいはなあかちゃんがたいせつだから、おそとにはでられないわっ!!」 ゆっくりの妊娠時の行動は、著しく制限される。 激しく動けば内部の胎ゆは潰れてしまい、日の目を拝む機会は永遠に訪れない。 大切なら大切に思っているほど、ゆっくり達は絶え間ない愛情を注ぐ。 良種か否か、これから子育てを行うゆっくり達の個体差を明確に判断できる大事な要素。 ありすは赤ゆを大事に思っている母だった。 「都会派な甘い物を食べれば、もっとゆっくりできるよ。だから、出てきなさい」 「ゆっ゛!?」 お菓子と聞いたありすの腹の虫が巣穴に鳴り響く。 このありすはお腹が減っていた。 数日前から、ありすのパートナーが居なくなってしまったのだ。 文句を言いながら巣穴に保存していた食べ物を摂取してきたありす。 妊娠時に訪れる特有の空腹感を満たす為、無計画に飽食した結果、 朝食の少ない一口を最後に巣穴の備蓄が底をついた。 「ゆっ…あまあまさんをくれるの?」 「そうよ。さっさと来なさい」 「ゆううっ!?」 疑いを持ちながら語りかけたありすの目の先には、一枚のクッキーが左右に振られていた。 空腹で敏感になっていたありすは、甘い匂いを土臭い巣穴から瞬時に嗅ぎ分ける。 たまらず、涎をダラダラと流しながら、光が差し込む出口へと身重の体を移動させた。 「とかいはなくっきーさん! ありすに、ゆっくりたべられてねっ!?」 舌を伸ばしながら、香ばしいクッキーへと飛び付くありす。 そのお菓子は避ける事無くありすの舌に絡まり、大きなお口へと収納された。 半日程絶食状態だったありすは、租借しながら感激の涙を流した。 「はーい。きゃっち~」 「捕獲成功ね」 「ゆっ!? おそらをとんでるみたいっ!」 姉がありすを持ち上げ、妹が満足そうに頷く。 「結構、めんどくさい事をするのねー」 「そういうものなの。文句を言わずに手伝う」 「ゆーん! ありすとんでるわっ! ありすったらとってもとかいはねっ!!」 「それじゃあ、行くわよー?」 「何時でもいいよ」 お空を飛んで喜んでいたありすを姉が揺らし始めた。 左右に小刻みに振動させる。 「ゆっ!? ゆゆゆっ! んっほおおおおおおっ゛!!」 ありすは気持ち悪い雄叫びを上げた後、頬を赤く染めつつ、目尻をだらしなく下げ始めた。 強制的に発情したありすは、胎内から盛り上がってくるぺにぺにが押さえ切れない。 その行動は、ある最悪な未来を生み出す。 「んっほっほっ!! んっほほっ、んっぼおぉっ゛!?」 ぺにぺにが外部へと盛り上がる度に、胎内に定着している胎ゆの隙間を狭めていく。 ありすと胎ゆが繋がっているあかちゃん部屋の腹壁が、嫌な音を響かせながら剥がれた。 ぺにの先端に辛うじてくっ付いた二体の胎ゆは、そのまま体の外を目指して産道を進んでいく。 「んぐっほ…あじずのどがいはなべにべにざん……ゆっぐぢじでいっでねええええええっ゛!?」 懸命に興奮を抑えようとするが、絶え間なく訪れる振動がありすをゆっくりさせてくれなかった。 ぺにぺにが硬く伸びていくのを止められない。 「やめっ゛!? ぺにぺ…ゆぎいいいいいいいいいっ゛!!」 自分の都会派なぺにぺにが、お腹のあかちゃん部屋に残っていた胎ゆを潰した。 くぐもった声の後、腹の中で濃厚で気持ち悪い感触が広がる。 ありすは、それでも萎えない自分のぺにぺにを制御するのは不可能だと敗色を示し始めてしまう。 その様な考えを持ってしまったら、後は雪崩が起きるかのように残酷な未来へと進むのみ。 「ゆぅううううううんっ゛!?」 ありすが恍惚の表情を見せてぺにぺにを突き出す。 その先には、デロデロに潰れた胎ゆに混じって、繭に包まった胎ゆが二つ付いていた。 「成功。何か美味しくなさそうな感じなんだけど…食べなきゃね。勿体無いし」 「よいしょ! よいしょ!!」 「お姉ちゃん? もう、しなくていいんだけど」 「よいしょ! よいしょっ!!」 「お姉ちゃん! 聞いてる? そんなにしたら…」 「んっほおおおっ!? すっきりいいいいいいいいいいいいっ゛!!」 ありすが叫び声を上げながら、ぺにぺにの先からカスタードを撒き散らす。 その精子餡は、ぺに先に付いていた胎ゆ達に直撃。 濃密な洗礼を受けた胎ゆは、一瞬のうちに悲痛な表情で黒く染まっていく。 胎ゆの頭と思わしき部分から髭の様な黒くて短い線が生えた。 「ゆっ……とかいはなありすのおちびちゃんたちがあああああああああっ゛!?」 「私の食べたかった胎ゆがっ! お姉ちゃん!?」 「あ…はは。ゴメンねっ!?」 合掌しながら逃げる姉を追いかける妹。 食べ物の恨みは恐ろしいのだ。 謝りながら逃げていく姉を怒りの形相しながら距離を詰めていく妹。 決着は早くつきそうだった。 「ゆぐぅううっ!? あがぢゃんごべんねええええええっ゛!! ぺーろぺーろっ! ゆっくりなおっでねぇえええっ゛!!」 地面に放り出されたありすは、黒い胎ゆを丁寧に舐める。 舐めれば何でも治ると信じていたありすは、必死の形相で治療を施す。 しかし、元には戻らない。 自分がした過ちは耐えがたい苦痛だろう。 ありすはぺにぺに臭い胎ゆを懸命に舐める。 漂う悪臭を堪え、付着していた全ての流動体を口の奥へと収めていく。 「ゆっ゛!? ゆううううううっ゛!! ゆぐぎいいいいいいっ゛!!」 ありすは、この初めて出来た赤ゆを愛していた。 必ず都会派なレディーに育て上げるとツガイで誓いあっていたのだ。 ここで赤ゆがゆっくりしてしまったら、自分の中の大切な何かが壊れてしまう。 そう考えたありすは、黒く変色していた胎ゆを元の場所に戻す。 戻した。と、言うよりは、舌で捻じ込んだという表現が正しいのかもしれない。 腹の奥に詰め込んだ胎ゆは、それ以上成長することも無く生き返る訳でもなかった。 それに、完全に死亡状態で汚い地面の上に置かれて精子餡まみれだった汚い胎ゆ。 この胎ゆはありすに様々な病気を与える最悪な病原体にしかならない。 「ゆっ゛! ゆっぐりいいいっ゛!! どがいはなおぢびぢゃんっ、ゆっぐりしでいっでねええええええっ゛!? ゆううんゆううんっ゛! ゆぅうううううんっ゛!」 ありすは都会派な赤ちゃんが生まれてくると信じている。 例え、腹の中から腐って激痛が込み上げてくる未来が訪れても、生まれてくると頑なに信じていた。 お腹に収納された黒い異物に向かって、気がふれたありすは大声で歌い続ける。 「全くもう! お姉ちゃんはっ!!」 「ゴメンなさい…」 頭を摩りながら歩く姉は、側にいる不機嫌な妹に向けて謝罪の言葉を呟く。 流石に悪いことをしたと思っているようだった。 ちょっと元気が無い。 「もういいよ。もうこのお話は終わり! 次はきちんとしないとダメなんだからね!?」 「うん! 解った!! お姉ちゃんガンバル!!」 能天気な姉の顔を見て、殴りたくなると同時に毒気が抜かれていく妹。 何時もの事ながら疲れる姉だという感想しか沸いてこなかった。 「高いんだからね…本当にしっかりしてよ? お姉ちゃん」 妹の言葉にあるように、この加工所で実施している特別枠の費用はお高い。 完全予約制で、向こう何年かは予約でいっぱいの状態だった。 しかし、姉が急に予約が取れたと言い出した。 その特別枠に順ずる中の一つ、" とれたて胎ゆ直送便 " の予約権を会得したと。 特に断る理由も無いので、姉と一緒に地方まで足を運ぶ事にした。 「後は…まりさと、れいむしか居ないのね」 「まあまあ、ごーごー!!」 パンフを見た妹は落胆する。 残りはまりさとれいむの凡用種のみ。 この胎ゆ直送便の密かなファンだった妹は、 通販で比較的安いれいむとまりさは嫌と言うほど食していた。 正直、餡子はもういらない。 テンションだだ下がりの妹を引っ張りながら姉は森の奥へと進んでいく。 「ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていってね!」 大きな巣穴に入っている、ゆっくりれいむとゆっくりまりさ。 このゆっくり達も動物型妊娠していた。 「あまあまをちょうだいね! れいむはしんぐるまざーなんだよ!? かわいそうでしょ!!」 「まりさのあかちゃんみたいなら、ゆっくりあまあまもってくるんだぜっ!?」 いきなり暴言が飛び出した。 工場管理とは思えない品質。 また、妹の頭痛が激しくなった。 「もういいわ。お姉ちゃん、サックリやっちゃって」 「おっけー」 姉が銀色の工具箱から取り出したものは、良く切れそうな大きな刃。 それを見たれいむとまりさは、丸い身体をキュッと縮めた。 その後、巣穴の奥へと泣きながら後退していく。 「ここで呼び笛の出番ね? お姉ちゃん、ちょっと待ってて。今から吹くから…」 「んー? 別にいいよー。こうすれば開くしー」 ポケットから銀色の笛を取り出した妹は、信じられない物を見たと言わんばかりに固まった。 姉は右足の先を巣穴の入り口に引っ掛けると、そのまま蓋を上にあげるかのように巣穴の天井を開く。 驚く妹を気にする様子も無く、お腹が膨らんだまりさを手で掴み、巣穴から引きずり出した。 「これって開くものなのっ!?」 「だってー。そうしないと管理に余計な手間が掛かるんじゃないのー? わかんないけど」 気温と湿度、そして視覚が完全に森の様相をしている室内では、現実と空想の狭間が出来る。 生い茂った木々を何となく避ける様に歩き始め、巣穴周辺の土壁は強固な物だと思い込む。 妹はゆっくり達同様に完全に術中に嵌っていた。 上に開くと言う考えを即座に実行した姉は、室内環境で感覚を縛られてはいなかった。 「ゆうううっ゛!? まじざは、いいまじざなんでひゅぅうぅっ…」 「さっくり~っ」 まりさの体が斜めに両断された。 姉の振るった大きな刃が、まりさの言葉もろとも無慈悲に切り裂く。 びちゃりと音を立てて、上半身が地面へと転がった。 「お見事」 「えへへーっ」 「まじざああああああっ゛!? いやあああああああああっ゛!!」 拍手で姉を称える妹。 それを受けて照れたように頬を指先で数回掻く。 一部始終を見ていたれいむは、大きな悲鳴を上げて絶望を主張した。 「食べ飽きてるけど…一応、食べてみようかな?」 「うん。たべよーたべよー」 銀色の箱から取り出した物は大きなスプーン。 それを巧みに使用しながら、まりさの胎ゆを目指して掘り進めていく。 ぐちゃ。ぐちゃ。ぐちゃ。 情けをかける事無く姉妹が掘り進めていくその音は、 天井が開放された巣穴に居る母れいむの恐怖を悪戯に煽っていく。 ゆっくり出来ない音を聞いていたもう一体のゆっくり。 それは、半壊状態のまりさ。 身体を袈裟切りにされて上半身と下半身が離れ離れとなった今では、 下部を穿られる新たな痛みを感じる事は無い。 瞳に映る人間達の目的は赤ちゃんかもしれないと、まりさは霞む意識の中で考えていた。 その予感は当たって欲しくないと思いながら、 切断された半身から漏れる餡子が及ぼす死への誘いを懸命に耐えつつ、両眼で人間の動向を見つめ続ける。 「結構、餡子塗れになっちゃった。美味しくなさそう」 「そう? 私は美味しそうだと思うけどなー」 まりさの予感は的中。 銀色のスプーンに胎ゆを乗せながら、美味しいだの美味しくないだのと言い合う人間の姿。 まりさは涙を流しながら口を開いた。 可愛い赤ちゃんを助ける為に大声を上げる。 「…ひゅうっ……ひょおぉおっ…」 漏れたのは口の奥から抜けていく風を切る音の様な呟き。 切られて半分になったお口では、人間を静止させる為の言葉を紡ぐ事が出来ない。 「頂きます」 「いっただっきまーす!」 「…!?」 「うっ!?」 『『 美味しいっ!? 』』 驚きながら幸せそうにモムモムと租借をする姉妹。 程よく溶けた芳醇で上品な餡子が姉妹の喉元を通り過ぎた後、 この味は真実だったのかを確かめるように、次の胎ゆをスプーンに乗せて口へと運ぶ。 それは、間違いなどでは無い事を知る。 とても美味しい。 クリーミーな舌触りは、餡子とは思えない位の新感覚だ。 いつも食べている通販品とは一味も二味も違っていた。 「ゆっくり出来る!」 「ゆっくりできーる!」 思わず姉妹はそう叫んでいた。 全ての胎ゆを幸せそうに食べていく人間達を見ていたまりさ。 まりさの下半身は離れており、剥がされた時の胎ゆの苦しみは伝わってこなかった。 しかし、まりさの目の前で噛み千切られた未熟な身体は、歪な音を響かせながら死んでいったのだ。 全てを奪われたまりさは、死期が近づき裏返る両目を堪えながら、短い言葉を口にする。 「…ひゅっ…ひゅふ……ひゅぇ…え」 その解読困難な呟きは、 まりさの無念を何一つ叶える事は無く、絶望のまま死が訪れた。 姉妹がまりさの胎ゆに舌鼓を打っている同時刻。 天井が開放された巣穴の入口で、れいむが震えながら叫んでいた。 「ゆっぐぢっ!? かわいいれいぶのあがぢゃん、ゆっぐぢうばれでねえっ゛!!」 空中に浮いたまりさを追って、 巣穴の入口に辿り着いた所で見た光景は、上半身と下半身が斜めにさよならしていたまりさの姿。 あまりの恐怖に足が竦んで動く事が出来なかった。 「ゆうんぐうううっ゛!? かわいいれいぶはがんばるよっ゛! かばいいあがぢゃんうぶだめがんばるよおおおっ゛!?」 人間がまりさの赤ちゃんを貪り食い始めたのをきっかけに、 れいむは乏しい餡子脳で、お腹にいるおチビちゃん達がゆっくり出来る方法を実行する。 『 早産 』 にんっしんっ!をしているゆっくり。 その身辺でゆっくり出来ない危機的状況に陥った時、自らの危険を省みず赤ゆを急成長させる術。 だが、これは植物型妊娠の時にのみ効果が見込まれる方法である。 動物型妊娠は期間が長く、じっくりと育てる過程を前提としている為、この緊急方法を取るのは得策ではない。 大体は腹の中で潰して赤ゆの成長を諦める方法を選択する。 しかし、れいむは始めて出来た赤ゆ達をゆっくりさせたい一身で、この無謀とも思える行動を取った。 当然、その無茶な急成長はれいむの身体を蝕み、胎ゆの成長に暗い影を落とす結果となる。 「ゆっくり…うばれるよおおおっ゛! かわいいれいむのあかちゃんうまれるよおおおっ゛!?」 そのれいむの声で、姉妹は胎ゆの美味なる余韻から覚めた。 水を挿されたかのように訝しげな表情をした妹は、れいむのまむまむから顔を出した赤ゆを見る。 「これって…何?」 「んー? ゆっくり出来ないゆっくりかなー」 しかめっ面をした妹が姉尋ねると、軽い返答が返ってくる。 姉妹が確認したれいむの可愛い赤ゆは、一つ目で口が無い奇形種だったのだ。 確認から数分余り過ぎた頃。 奇形種は、未だまむまむの入り口に滞在していた。 「ゆうううっ゛! ゆぎぎぎぎぎぎっ゛!? どぼじでうばれでごないのおおおっ゛! ゆっぐぢうばれでぎでねっ゛!?」 れいむは苦痛で顔を歪める。 ここまで出産を始めてしまったら、途中で辞める事は出来ない。 内部から一生懸命に出てくる赤ゆに母の痛みをを感じながら、懸命に出産と言う大業に励む。 可愛い赤ゆっくりは、一つ目がギョロリと顔の中心部で動き、口の造形は微塵も無かった。 赤ゆが留まっているまむまむの溝の部分から、短い毛が外部に向かって伸びている。 その薄黒い縮れ毛は、この奇形赤れいむの毛髪だった。 「ゆあああっ゛! ゆぎいいいいいいいいいっ゛!?」 れいむが幾ら気張ろうとも赤ゆが出てくることは無い。 急成長した奇形赤れいむの弊害は、お飾りの形成にも影響を及ぼしていた。 胎内で成長する過程で、リボンの先が腹壁に付着してしまい、へその緒のような状態になってしまった。 生まれ出ようとする赤ゆと、短いへその緒が引っ張られる度に胎内で痛みが走り萎縮する親れいむ。 赤れいむを出すことも戻すことも出来ないこの堂堂巡りは、確実にれいむを憔悴させていく。 「ゆっくり諦めたら?」 「そうねー。それが言いと思うわー」 「にんげんざんは、おばがなのおおおっ゛!? かわいいあがびゃんは、どっでもゆっぐりできるんだよおおおっ゛!!」 泡を吹きながら歯を食い縛るれいむ。 視点の角度的に、生まれてくる赤れいむは奇形種だと認識できていないようだ。 誕生した瞬間に潰すことになるだろうと予想される、可愛く無い赤ゆを一生懸命に捻り出すれいむの姿。 「奇形種だよ?」 「奇形種ねー」 「かわいいれいぶのあがびゃんが、ぎげいじゅのわげないでじょおおおおおおっ゛!? ゆっぐぢじだあがびゃんをみだいなら、いっばいあばあばもっでぎでねえっ゛! うぎぎぎぎっ゛!?」 姉妹が諭すがれいむは聞く耳もたず。 妹は溜息を漏らした後、姉に向かって顎を小さく振る。 「えいっ!」 「ゆぎゅっうっ゛!?」 銀色の軌跡が走った後、れいむの胴体は横一文字に両断された。 上半身がべたりと床に落ちて、それを妹が拾い上げる。 落ちていた位置から、速やかに引越しを完了させた。 新しい移転先は、自分の半身を下から見上げるベストポジション。 上半身が無いゆっくりれいむの姿の真ん中に、一つ目の赤れいむと思わしき物体が顔を覗かせている。 出産の痛みはすっかり引いたのだが、それとは異なる激痛が口の下から湧き上がってくるのを感じた。 「ねっ? 奇形種でしょーっ」 「全く。あんなに言っても解らないなら、見た方が早いわ」 「ゆっ……ゆぎいいいっ゛!? あっぎっ゛? ゆがあああああああああっ゛!!」 ゆっくりできない奇形赤れいむ。 正しい事を言っていた、正しく無い行いをしてきた人間達。 顔の下から絶え間なく断続的に続く終わらない激痛。 そして、奇形種を見た事で、母として耐えるべき痛みを放棄して早く楽になりたい自分の意思。 その全てが一度にれいむを襲った。 れいむの処理能力は既に限界に達している。 「じゃあねー。元気でねーっ!」 「結局、れいむも食べられなかったわ…。何なの? この加工所は」 「ゆぎぎぎっ゛!? まっでねっ! がわいいれいぶをおいでいがないでねっ゛!! じんぐるまざーは、だずげないどいげないんだよおっ゛! ゆっぐぢりがいじでねえええっ゛!?」 上半身をくねらせて助けを請うれいむ。 しかし、姉妹はそんな訴えを無視して木々の隙間へと消えていく。 残されたれいむは、断続的に襲い来る地獄の苦しみを、歯が砕ける位に噛み締めながら耐えていた。 「じねえええっ゛!? ぎげいじゅのゆっぐりできないゆっぐりはじねええええええっ゛!?」 れいむは、この原因を作ったと言わんばかりに、逆恨み丸出しの汚い言葉を赤れいむに向けて吐く。 母から痛烈な批判と死を求む声を掛けられた赤れいむは、一つ目を涙で滲ませ悲しみをその小さな身体で訴える。 それを見たれいむは反省するどころか、したり顔をして溜飲をさげていた。 更なる罵声を浴びせようとしたれいむの目の前の奇形種が変化を見せる。 奇形種の瞳だけではなく、何故かまむまむの周囲からも水分が漏れ始めていた。 疑問に思う親れいむの顔面に、ゆっくり出来ない黒い塊が直撃する。 それは、自分自身のうんうんだった。 上半身を失い、下半身が制御不能なって、全ての栓が大解放になっている。 まむまむから漏れ出した水分は、自分のしーしーなんだと、頭にうんうんを乗せたれいむは悟る。 「ゆぎいいいいいっ゛! ぐざいいいいいいっ゛!? いだいいいいいいっ゛!! どぼじで、かばいいれいぶがごんなべにあうのおおおおおおっ゛!? もう、おうぢぃがえるぅううううっ゛! ぼういぃばぁああああああああっ゛!!」 あかちゃん部屋から産道まで満載になったれいむのしーしーは、胎内に残っていた奇形種の姉妹を溶かし、 透明な液体から泥水のような姿に変えて、まむまむの先端で詰まっている赤ゆの背中を緩やかに削っていく。 一つ目の赤れいむは大きな瞳から涙を流しながら、生まれる寸前で終える不幸なゆん生を悔いていた。 奇形赤れいむの背中に大穴が開いて、中身が親のしーしーに溶けていく感触を最後に、一つ目から生の光りが消える。 「ゆぶううううっ゛!? あやばるがら、うばれでごないでねっ゛! れいぶじんじゃうよっ゛!! おいじいあばあばだべだいよっ゛! ずっぎりじであがぢゃんぼじいよ!! れいぶは、もっどもっど、ゆっぐぢじだいんだよぉおおぉおおおおおおおっ゛!?」 懸命に奇形種に生まれてくるなと叫び続ける親。 頬って置いても必ず死が訪れるれいむに向けて、死期を早める鉄槌が下される。 赤ゆの醜く変形したリボンは、胎内に満たされた水分で溶けて千切れた。 支えを失った赤ゆの体は、内部の水圧に耐えられず外部へと放出。 うんうんを乗せた親れいむに向けて、体後ろ半分が無い赤ゆのデスマスクが頭上から迫る。 それに追従して大量のしーしーも降り注ぐことになるだろう。 「うわぁあああああああああああああああああああああっ゛!?」 全身が自分のしーしーでふやけていく。 地面と接触していたお腹の切れ目が歪にゆがんで、体の中に収まっていた餡子が流出を始める。 れいむはもがき苦しんだ。 歯を食いしばり、この地獄から這い出るために、素敵なあんよを動かす。 しかし、身体は言う事を聞いてくれない。 この異臭漂う腐界から逃亡する為に全力で抗うれいむ。 だが、れいむの頭がメトロノームのように左右に時を刻む行動から全く進展を見せない。 「ふんぎいいいいいいっ゛! ゆぎぃいぃいいいいいいっ゛!?」 ゆっぐち゛! ゆっぐぢざぜでえええっ゛!? ゆっぐぢでぎな…ゆげえぇえっ゛!!」 れいむの顔にぺったりと張り付いた奇形種のデスマスク。 振り払っても取れない。 そのマスクの気持ち悪さと生命力の低下で大量に餡子を吐いた。 でも、まだ死ぬ事が出来ない。 全身に浴びたしーし−とうんうんの糖分が自殺の邪魔をする。 その中途半端に含まれた薄い糖分は、れいむに望まない延命措置を与えた。 気が狂い始めたれいむは、目の前に座っている顔無しゆっくりに、必死で助けを求め始める。 物言わぬその下半身は、れいむが死んでもその場から微動だにしなかった。 森を進む姉妹。 妹は不機嫌そうに歩いていた。 「ゆっくり出来ない」 「えー? そうかなー」 妹は不満げに言葉を漏らす。 加工所に来た目的は胎ゆを食べること。 この満たされないお腹具合では、いろんな意味で消化不良で終了を迎えてしまう。 「今からが本番なんだよー」 「?」 姉が指挿す方向には、エリアを跨ぐ扉があった。 横にあるプレートには、" 特定希少種指定区域 " の金文字が記されながら堂々と掲げられている。 「お、お、お、お、お姉ちゃん! 行くよっ!! グズグズしないでっ!?」 「うわあぁあっ!? 転ぶっ! ころんじゃうよーっ!?」 目をギラギラに光らせた妹が、姉の二の腕を掴んで無理矢理に引きずっていく。 姉は転びそうになりながら、肩に掛けた銀色の工具箱をガシャガシャと鳴らし、嬉しそうな笑顔を綻ばせる。 この扉の向こう側には、ゆっくりさなえ、ゆっくりゆうか、ちるのにうどんげ。 胴付きの希少種までのラインアップの中から、加工所おまかせメニューで用意されていた。 のほほんと笑顔を浮かべる姉と、瞳を爛々に輝かせた妹は、扉を開いて禁断のエリアへと足を踏み入れた。 希少種の身体に宿る未知なる味を目指して、姉妹は夏の森を駆け出していく。 ・胎ゆを食べたいお話 あまり需要が無さそうな作品構成 色々とマニア向け ・一部他作者様の独自設定をお借りしています ・この作品に関する設定補足をぬえろだに投下しました 過去作 ふたば系ゆっくりいじめ 710 基本種 ふんどしれいむの復讐 ふたば系ゆっくりいじめ 683 あんらっき~を乗り越えて ふたば系ゆっくりいじめ 665 基本種 れいむの受難 ふたば系ゆっくりいじめ 638 ばうんてぃはんたー ふたば系ゆっくりいじめ 612 かってにはえてくる ふたば系ゆっくりいじめ 593 迷作劇場 ふたば系ゆっくりいじめ 572 ぎゃんぶらー ふたば系ゆっくりいじめ 507 火の用心 ふたば系ゆっくりいじめ 500 駄目だよ? ふたば系ゆっくりいじめ 458 ドゲスー ふたば系ゆっくりいじめ 449 希少種の価値 2 ふたば系ゆっくりいじめ 448 希少種の価値 1,5 ふたば系ゆっくりいじめ 443 希少種の価値 ふたば系ゆっくりいじめ 398 ゆっくり達を必殺技で葬る物語 ふたば系ゆっくりいじめ 382 穴だらけの計画とその代償 ・他、5点 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る なんかよくない -- 2013-12-29 02 13 44 奇形種が顔を出してかられいむが息絶えるまでの顛末 ただ残虐な虐待表現は数え切れない程あったけど、よくこんな発想が出てくるな 書いた人がちょっと怖くなった -- 2013-02-26 00 49 37 ゆ虐SSなのに、この奇形れいむ育てたくなったわw 生まれてくる時から親に否定された子ゆを育ててみたい -- 2012-07-25 03 28 48
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/2253.html
花と雨と貝殻と 18KB 虐待-普通 観察 悲劇 自業自得 自滅 野良ゆ 赤子・子供 現代 anko1173の続きです 「花と雨と貝殻と」 羽付きあき ・羽付きシリーズに登場する人間とは別人です ・「ふたば系ゆっくりいじめ 1052 UNDER」の続きとなっております ・人間視点です ・つむり物 ・観察物 春ももうすぐという冬の終わり。 私はスクーターでコンビニまで寄ってその帰路に居た。 空は白っぽい灰色の雲に包まれ、ポツポツとだが雨が降っている。 はるか遠くの山を見れば上の方に霧が張っているため強く雨が降ることはないだろう。 そう思いつつ冷たい雨と風を受けながら走っている時、道に二つの何かが落ちていた。 端によって止まる。こんな所に縁石の様な石があるなんて危なっかしい・・・と思ってスクーターを降りて近寄ると私は声を上げそうになるほどに驚いた。 「石」が動いている。 「ゆ!ゆ!おちびちゃんゆっくりついてきてね!」 「ゆっくりわかっちゃよ!ゆ!ゆ!」 それは「ゆっくり」だった。 鈍色の丸っぽい三角のそれはどのゆっくりの飾りにも属さない。いうなれば「巻貝」の様なものだ。 見た目からして固いに違いない。 その穴があいた所にゆっくりが身を乗り出して地面をズリズリと這っている。 砂糖細工の髪の色は黄色っぽく、そのおさげの様な形とそれを止めるリボンから「まりさ種」だという事はわかる。 バスケットボールサイズのまりさが一体、その後ろにその子ゆっくりと思われるテニスボールサイズの子まりさが一体。 しかしおかしい。本来ゆっくりというのは雨の日は動き回らないはずである。それが幾ら本当に曇りと変わらないような天気でも、少しでも雨が降っていればゆっくりは決して外に出ないはずである。 考えられる事は幾つかある。捨てゆっくりか何かなのか、それとも比較的晴れていた昼ごろから外へ出てこの移動速度の遅さに時間がかかって雨が降り始めてしまったか・・・ どっちにしろありえない事だ。 私が暫く見ているとそれに気付いた様で、口を大きく開けながら速度を上げて道の端へと移動を始める 「ゆんやあああああ!おちびちゃんゆっくりしないでついてきてね!にんげんさんのすぃーがくるよ!」 「ゆんやぁぁぁっ!おちょうしゃんまっちぇぇぇぇ!」 どうやら私ではなく後ろのスクーターの音が気になるようだ。道の端に移動するとそのまま脇にある路地裏へと消えていってしまった。 私は不思議なものを見たという気持ちでいっぱいのまま帰路へとつくこととなる。のちにそれが「まりさつむり」というまりさ種から希に生まれる亜種であると知ったのはすぐのことだった。 「まりさつむり」 ・まりさ種から極稀に現れる亜種でその特徴は帽子の代わりにある大きな貝殻だ。 ・まりさつむりはゆっくりから見れば「珍しくとてもゆっくりしたゆっくり」であるため優遇されることが多く、チェンジリングの一種ともされているが詳しい事は定かではない。 ・また、通常のゆっくりより水に対する耐性が強いとされているがそれがどれ程のものかは不明。 ・その貝殻の重さゆえ、移動速度は通常のゆっくりより遅い。 ・その為、山野のゆっくり、街ゆっくり問わず見られるのは極めてまれで、成体サイズはほぼありえないとされる。 ・現在はゆっくりショップで簡単に入手可能。 ・・・では私が見たのは「まりさつむりの親子」というわけだ。 あんな移動速度で今の今まで街ゆっくりとして来たのなら凄まじい幸運だが、それはありえないだろう。 つむりは往々にして子ゆっくり程度の時に外的要因でつぶれ饅頭になることがほとんどだという。 だとすればあのつむり親子は捨てゆっくりだろうか? そう考えていると外からザーザーという音が聞こえてきた。 どうやら雨は本降りになったようだ。あのつむり親子を見てから数時間が経過しているためつむり親子はどこかへでも行っているのだろう。 ふと思ったが、捨てゆっくりなのは確実だが一体どんな生活をするのだろうか? 街ゆっくりまりさつむり親子・・・気になるところだがもうどこかへ行ってしまっているだろう。 雨は相変わらず強く降り続いている・・・ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 朝が来た。 外を見ればまだ雨はシトシトと降っている。だがこの様子では昼前には止むだろう。 朝食を食べていると何やら外で何やらとぎれとぎれに聞こえる。 「ゆっくち」「ゆっくり」「すーりすーり」 ・・・まさか 私は急いでサンダルをはいて外へと出た。そして声のする方・・・裏庭をこっそりとのぞく。 そこに案の定いた。 「ゆゆーん!きょきょはちょっちぇもゆっきゅりできりゅにぇ!きょきょをまりしゃのゆっくちぷれいしゅにしゅりゅよ!」 「ゆゆ!おちびちゃんはおくのほうにはいってね!まりさはけっかいさんをはるよ!」 「ゆっきゅりわかっちゃよ!じゅーりじゅーり!」 そこには昨日のまりさつむりが二体、以前どこかの捨てゆっくりが居付いた場所と全く同じ所でズリズリと這っていた。 確か、ゆっくりがゆっくりできなくなった場所ではゆっくりしか嗅げない臭いで全く近寄らないはずだが・・・ 冷静になって考える。あの捨てゆっくりが居なくなったのが大分前・・・という事は臭いが弱まっていた所に昨日の雨で臭いが無くなってしまったのだろうか? いやいや、確かあの場所にはそのまま以前のまりさの帽子が置いてあったはず。 私がそう考えていると親まりさつむりの方がボロボロのトンガリ帽子を口でくわえてズリズリと這いずって何やら立てかけている。 「ゆゆ!このおぼうしさんどのまりさのかしらないけどゆっくりしたけっかいさんになるよ!」 けっかい?何のことかは分からないが蓋というかドアというか、そんな感じのものだろうか? それはいい。最初のまりさつむりの口ぶりだとついさっきここに付いたことになる。 という事は一晩中あの土砂降りの雨の中で歩いても平気だったという事なのだろうか? あまりにも私の知っているゆっくりの常識をはるかに凌駕している。 私の考えをよそに、子まりさつむりの方は体をくーねくーねさせて何やら歌を歌っていた。 「ゆ~ゆゆ~♪ゆ~っくり~して~いって~ね~♪」 「おちびちゃんはおうたさんがじょうずだね!とってもゆっくりできるよ!」 ・・・あまりにも不用心すぎるその行動。それを見て私はそっと家の中へと戻っていった。 跳ねられないし移動速度も遅い。どうってことないだろう。 まぁここ一帯はゆっくりにとってあまり好ましい場所ではない。その内餌場の近い所に消えるだろう。 そう思いつつソファーにゴロンと寝転がる ゆっくりの歌声が微かに私の耳に届いていた。 目が覚めると庭の方で声がする。微かに漏れる光からどうやら外は晴れたようだ。 カーテンをそっと開けて見てみると、小さな庭でモゾモゾとまりさつむり親子が動いていた。 「ゆゆ!おちびちゃん!くささんをぬいてね!したにいっぱいはえてるみじかいくささんはおいしくないよ!はしっこのほうにはえてるながいくささんがゆっくりできるよ!」 「ゆっきゅりわかっちゃよ!ゆ!ゆゆ!」 どうやら芝の方には目もくれず、その端に生えた足の長い雑草を抜いているようだ。 ブチブチと器用に口を使って抜いていっている。 あっという間にまりさつむり親子の前に抜かれた草が集められていた。 「ゆゆ!いっぱいあつまったね!」 そういうと親まりさつむりはスポッと貝殻から抜け出してその奥に草を押し込み始めた。 どうやらあれはまりさ種の帽子と同じ様に扱えるようだ。 奥行きに結構余裕がありそうに見える。 粗方詰め終わると再び貝殻をかぶり、小麦粉の皮を小刻みに上下にのーびのーびさせてこういった。 「ゆ!これならきょうはおなかいっぱいゆっくりできるよ!ゆゆ?どうしたのおちびちゃん?」 「おとうしゃん!あしょきょにおいししょうにゃおはにゃしゃんがありゅよ!」 そう言って斜め上に傾いて体で指し示す子まりさつむり。 そこには花壇があり、私が埋めたパンジーやどこからか自生したオミナエシが植わっている。 その花を咲かせているが、どうやらゆっくりにはそれが「おいしそうなおはな」に見えるらしい。 街ゆっくりがこう言った事をするとは聞いていたが・・・幾らなんでも花を食い荒らされるのは我慢できない。私が出て行こうとしたその時であった。 「ゆ!ゆ!おはなさんゆっくりとれてね!」 「ゆゆ!とぢょかにゃいんだじぇええええ・・・! そう、私の庭の花壇はコンクリートで高めに囲った所に段差の様にして土を盛っている。 ゆっくりからすればそれは高い所に花がある「壁」のように見えるだろう。 高さは大体50cmほど、ゆっくりの体高は約20~25cm程。成体ゆっくりが二体のってようやく届く高さだ。 だが、ゆっくりというのは案外高くジャンプする事が出来る。50cm程度の高さなど軽々だろう。 しかし、私の目の前のまりさつむり達は違った。 底部を壁に押し付けて斜め上にグネグネと動いているだけだ。ジャンプなど全くしなかった。 「ゆゆううううう!おはなさんゆっぐりどれでね!ゆ”!ゆ”!」 「おはなしゃんいじわりゅしにゃいぢぇね!ゆ!ゆううう!どぼじぢぇちょれにゃいにょおおおお!」 とうとう舌を伸ばしてグネグネと縦にのーびのーびするが、重い貝殻が邪魔をして通常のゆっくりの様に縦に大きく伸びるようなことはなく顔が上向きに微かに向くだけだ。 暫く壁と格闘していたまりさつむり親子だが、諦めたのか十分ほどですごすごと引き返して行った。 庭はこざっぱりとしている。あまり手入れしていないので結構雑草が生えていたがそれも粗方抜かれていた。 ああ見えてゆっくりは大食いらしいのだ。特に子ゆっくりの大きさの頃は自身の餡子の体積分を食べるのだという。 裏庭の方へ行ってみると山盛りになった雑草の前でゴソゴソと動いていた。 一口大きく口をあけて入れ、咀嚼している 「む~しゃむ~しゃ・・それなりー」 「む~ちゃむ~ちゃ・・・ちょれにゃりー」 ・・・あまり味は良くないようだ。暫くすれば子まりさつむりが何やら騒ぎ立て始めた。 「ゆゆううう!きょんにゃにょじゃゆっきゅりできにゃいよ!まりしゃあのおはなしゃんがちゃべちゃいよ!」 「ゆっくりがまんしてね!あのおはなさんはまりさじゃとれないよ!」 「いやじゃよおおおおお!まりしゃおはなしゃんがちゃべちゃいよおおおおおお!」 「ゆゆう…おちびちゃんゆっくりなきやんでね!」 「おはなしゃんがちゃべちゃいよおおおおお!きのみしゃんがちゃべちゃいよおおおおおお!」 「ゆゆ・・・」 子まりさつむりの我儘に親まりさつむりがたじろいでいる。 普通に考えればあの重い貝殻をはずしてジャンプすれば届くのではないか?と私は思った。 だが、まりさつむりというゆっくりは「ずーりずーり」を主な移動手段とするため、底部が通常のゆっくりより強くなく、あまり高くジャンプできないのだ。 通常のゆっくりが自身三個分・・・つまり最大60~75cmの高さをジャンプする事が出来るが、まりさつむりならせいぜいその三分の一程度と言ったところだと言われている。 私はそのまま家に戻った。あのままならばどの道諦めるだろう。 それから次の日・・・外出した後に戻ってきてみると花壇の前で親まりさつむりが舌に木の枝を持って花をとろうとしていた。 「ゆ!ゆ!おはなさんゆっくりとれてね!まりさおこるよ!」 時折、枝を置いてぷくーっと膨れているが、また枝を持って上へと振り回す。 花にはわずか届かず・・・と言った所だった。 子まりさつむりは裏庭に残ったままなのだろう。 私は壁と格闘し続けるまりさつむりを尻目に家へと戻っていった。 ・・・それから約三日がたった。 まりさつむり親子は相も変わらず空を切った枝が壁カリカリと掻いては周りの雑草を集めるという事を続けている。 しかし芝以外の草はみるみる減ってもう既になくなりかけていた。 そのなけなしの雑草をブチブチと引き抜いていく。 まりさつむり親子が集まった草をじっと見ているがかなり少ない。あっという間になくなってしまう量だろう。 それが皮肉なことに、最後の食料である。 ・・・つまり庭の雑草は全部なくなってしまった。後は外に出てえさ場などに行かなくてはならない。 「ゆうう…きょんにゃにょじゃじぇんじぇんちゃりにゃいよ・・・」 「ゆっくりがまんしてね・・・おちびちゃん・・・」 「ゆうううう!もういやぢゃよ!きょんにゃおくしゃしゃんじゃなくちぇまりしゃはおはなしゃんがちゃべちゃいよ!」 「おちびちゃんしかたがないよ!ほかのばしょにいったらゆっくりできないよ!わがままいうのはゆっくりできないよ!ゆっくりしていってね!」 「もういやぢゃよおおおおお!おはなしゃんんんんんん!まりしゃのおはなしゃんんんんんんんんん!!」 「ゆっくりしていってね!おちびちゃん!ゆっくりしていってね!」 口ぶりを見るにかなり外の環境に恐れているのだろう。 つむりという特性上、他のゆっくりの餌場にいけば間違いなく潰されてしまうだろうし、迅速に餌場に行ってそして離れるという速さもこのまりさつむりというゆっくりはもっていない。 水上まりさの様に水の上を渡れるわけでもない。 草や花等を食べているのは単に他のゆっくりがあまり食べずに余っている物に目を付けた結果だろうか? それでも花が「ゆっくりできる」と言っているのだ。餡子が抹茶味になるほどに草しか食べていなかったようだ。 私がそう考えていると親まりさつむりが決意したような表情で眉をキリッとさせ子まりさつむりにこう切り出した。 「ゆううう!わかったよ!いまからごはんさんをそとにとりにいくよ!」 「ゆ!?」 「おはなさんもきのみさんもあるかわさんにいくよ!ここならすぐだよ!」 「ゆううう!ゆっくりわかっちゃよ!」 子まりさつむりの顔が明るくなった。親まりさつむりがずーりずーりと動くとその後ろにぴったりとくっついていく。 一体どういった事をするのだろうか?気になるので付いて行ってみることにする。 「「ゆ!ゆ!」」 二体のゆっくり大小がずーりずーりと進んでいく。 かなりハイペースなのだろうがあまり速くはなかった。私が歩く速度の半分と言った所か。 この時期は冬と言っても春並みに温度が上がっており、ゆっくりにとっても動きやすい状況だろう。 山野の方では春と勘違いして出てくるゆっくりもいるという話だ。 と言っても明日からはかなりの寒気がやってきて寒くなるのだが・・・ 20分ほどで近所の川へとたどり着いたまりさつむり親子。 丁度V字の様になった(ゆっくりにとっては)渓谷の様な川だ。 護岸のためにコンクリートで固められているが、道路とその間には地面がむき出しになっており、そこから真下に垂れるようにフユイチゴが生っている。 「ゆゆ!おいしそうなきのみさんがあるよ!」 「まりしゃあにょきのみしゃんがちゃべちゃいんだじぇ!」 「ゆっくりまっててね!」 親まりさつむりは川の端に立って、舌を伸ばして真下にあるフユイチゴをとろうとする。 「ゆぐうう…きのみさんゆっくりとれてね・・・!」 「おとうしゃんゆっきゅりがんばっちぇにぇ!」 名一杯舌を伸ばして一番近い所にある小さな実を舌で取る。 「ゆゆううううう!ゆっくりとれたよ!」 「ゆわーい!おいししょうぢゃよ!」 小さな木の実を下において、親まりさつむりが貝殻から抜け出す。 そして木の実を貝殻の中に入れようとするが、そこで子まりさつむりが声を上げた。 「ゆゆ!まりしゃおなきゃしゅいちゃよ!きのみしゃんをゆっきゅりたべちゃいよ!」 「これはゆっくりもってかえるからゆっくりがまんしてね!」 「いやぢゃよおおおおお!まりしゃきのみしゃんちゃべちゃいよおおおおお!」 親まりさつむりの小麦粉の皮に体当たりを繰り返す子まりさつむり、だが大きさがそもそも違うのかビクともしなかった。 やがて親まりさつむりは大きく膨れると子まりさつむりにこう言った。 「いいかげんにしてね!わがままばっかりいうとまりさおこるよ!」 「まりしゃはもうがみゃんできにゃいよ!ゆ!ゆゆ?」 その時であった。子まりさつむりが地面に置かれたフユイチゴの実に飛びつこうと跳ねたときに勢い余って少し貝殻にかすってしまったのだ。 結構斜面の角度がある場所で貝殻は不安定であった。グラっと揺れるとそのままゴロゴロと転がっていく。 「あ”あ”あ”あ”あ”あ”!までぃざのがいがらざんがあああああ!」 「ゆぎゃっ!いぢゃいいいいいいい!」 親まりさつむりが急いで飛び跳ねる。子まりつむりを弾き飛ばしてへりに飛び跳ねるも貝殻はドボンと音を立てて川底へと消えていった。 子まりさつむりが弾き飛ばされたのと同時にフユイチゴも落ちて行ってしまったのに気づいてはいないようだ。 「ゆがあああああああああ!!」 砂糖水の涙と涎をまき散らし口を大きく開けて親まりさつむりが叫ぶ。 だが、そのわきでは子まりさつむりが体を大きく浮かせて川へと落ちそうになっていた。 「ゆんやあああああ!おちりゅううううう!」 大きく後ろにウェイトがある貝殻がどんどんと後ろに傾く。 だがその時、機転なのか咄嗟なのかは定かではないが必死に飛び跳ねて貝殻から抜け出ると、地面に着地し貝殻はこれまた同じようにボチャンと音を立てて川底へと沈んでいった 「まりぢゃのきゃいぎゃらじゃんぎゃああああああああ!!」 同じように川のへりに立ちつくし全く同じような表情で叫ぶまりさつむり親子。 寒気の訪れが来たように冷たい一陣の風がヒューッと吹くとその音に混じって二体の叫びが重なった。 「「ゆ”ん”や”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”!!!!!!!!」」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 雨が降っている。 シトシトと降る雨は明日の明け方には終わると予想されている。 さらに寒波のおまけつきだ。雪になればどれほど暖かいか。 雨と氷点下スレスレの気温、そして時折吹く強い風で私はあまり外出をしなくなっていた。 裏庭でバサッと音がしたので何かがあったのかと思い寒さに耐えて裏庭へ行ってみるとあのまりさつむり親子がいた。 以前ここに居た捨てゆっくり達が持ってきたであろうダンボールや古紙が風のせいでどこかへ吹き飛んでいた。 「けっかい」とやらになったトンガリ帽子もどこかへ行ってしまったようだ。 剥き出しになった凹の様なスペースで小麦粉の皮をくっつけてカタカタと震えているゆっくりが二体。 「ゆうう…しゃむ・・・い・・・よぉぉ・・・あ・・・んこしゃ・・・んが・・・か・・・ちか・・・ちににゃりしょ・・・うぢゃ・・・よぉぉ・・・」 「さ・・・むいい・・・いい・・・」 貝殻が無くなってはただの「ゆっくりまりさ」である。 ましてやまりさつむりというゆっくりはその貝殻のお陰で寒さや雨は他のどのゆっくりの飾りより防ぐことができるのだ。 だが貝殻が無くなってしまえばそこにあるのは寒さに極端に弱い飾りのないまりさ・・・だけである。 「お・・・はなしゃ・・・んがちゃべ・・・ちゃいよ・・・」 「おなか・・・すい・・・たよ・・・」 あれから二日は経つが飾りがないせいと雨のせいで丸二日何も食べていないのだろう。 小麦粉の皮が皺がれており、モチモチの弾力もツヤツヤの色も失せて、全体的に黒ずんだ印象を受ける。 「ゆ”・・ゆ”・・・おち・・・びち・・・ゃんもっと・・・おとうさ・・・んとすーり・・・すーりし・・・てね・・・」 「ゆっ・・・くりわ・・・かっち・・・ゃよ・・・しゅ・・・ーりし・・・ゅーり・・・」 力なく小麦粉の皮を擦り合わせるがあまり効果はないようだ。 やがて子まりさつむりがこんな事を言い出した。 「ゆう・・・う・・・どぼじ・・・ぢぇ・・・お・・・どう・・・じゃん・・・は・・まりぢゃを・・・ゆっぎゅりさしぇ・・・じぇきゅれにゃ・・・いにょ?」 「ゆ”ぅぅ…おぢびぢゃん・・・どぼ・・・ぢで・・・ぞんな・・・ごどい・・・うのぉぉ・・・!」 「おは・・・なし・・・ゃんも・・・ちょっち・・・ぇきゅ・・・れなき・・・ゃっちゃ・・・よ・・・きの・・・みし・・・ゃんぢゃ・・・っちぇ・・・かわ・・・しゃん・・・におとし・・・ちゃよ・・・?」 子まりさつむりがカタカタと震える。それを見て親まりさつむりが声を上げた。 「おぢびぢゃぁぁん・・・!ゆっぐりじでね・・・!ゆっぐりじでいっでね・・・!ぞ、ぞうだ・・・!おどうじゃんがおうだざんをうだっであげるよ・・・!ゆっぐりのび~・・・まっだりのび~・・・」 「ゅ”・・・ぅ…ゆぎ・・・ゅり・・・じぢゃ・・・ぃ・・・ぃ・・・」 「ゆ~・・・!ゆゆ~・・・!ゆっぐり~・・・!ゆっぐり~・・・!じでいっで~・・・!ね~・・・!」 風が再び強くヒューッと吹いた、雨が横に入ってくる。 私はそれを見ると音を立てずに家に戻る。 ・・・既に温度は零下近くになっている。夜になればもっと下がるだろう。 雨はシトシトといつまでも降り続いていた。 次の日、陽射しがカーテン越しに入っている。 窓を開けるとガラスに就いた水滴が朝日を浴びてキラキラと光り輝いている。 風もなく。ずいぶんと暖かくなった。 私はふとあのゆっくり達が気になり裏庭へと向かった。 まりさつむり二体は、寄り添うようにして動かなくなっていた。物言わぬ饅頭となってしまったようだ。 そのつぶった目と表情は何を感じていたのか。私にはわからなかった。 ・・・それから私はこのゆっくり達を最寄りの「回収箱」に入れる為に外へ出た。 暖かい日差しとは裏腹に、回収箱の周りにはデロデロに溶けた何かと小さなリボンや帽子を残して散らばっている。 ゆっくり回収箱へまりさつむり二体を入れるとそのまま踵を返して家路へとつく。 家路に就く途中に考えた。 まりさつむりはチェンジリングの一種と言う見方がある。 それならば幸運がもたらされるはずだが、まりさつむりが街ゆっくりや山野で最後までゆっくりできたという話は聞いたことがない。 あの貝殻の様な飾りは一体何のためあるのだろうか? 考えてみた所で答えは出るはずもない。 ・・・家へと入る直前に花壇の方に目をやる。 そこには水滴をつけた花々が陽射しを浴びてキラキラと輝いていた。 過去に書いたもの ふたば系ゆっくりいじめ 504 かりすま☆ふぁいたー ふたば系ゆっくりいじめ 516 サバイバル・ウィンター ふたば系ゆっくりいじめ 527 シティ・リベンジャーズ ふたば系ゆっくりいじめ 582 ビルディング・フォレスト ふたば系ゆっくりいじめ 587 バトル・プレイス ふたば系ゆっくりいじめ 592 コールド・ソング ふたば系ゆっくりいじめ 604 ロンリー・ラック ふたば系ゆっくりいじめ 625 ループ・プレイス ふたば系ゆっくりいじめ 632 フェザー・メモリー(前編) ふたば系ゆっくりいじめ 643 フェザー・メモリー(後編) ふたば系ゆっくりいじめ 690 ウィンター・ブルース ふたば系ゆっくりいじめ 706 シティ・エレジー ふたば系ゆっくりいじめ 1051 街を跳ねるもの達 ふたば系ゆっくりいじめ 1052 UNDER ふたば系ゆっくりいじめ 1069 CLOUDY ふたば系ゆっくりいじめ 1070 静寂な高音 羽付きあきの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る ↓本当に同感です!ゆっくりが幸せになるなんて考えられないです! -- 2016-02-10 15 35 51 いやー、何かの間違いでこの糞餓鬼が幸せになったらどうしようかとハラハラしました。 ハッピーエンドでよかった。 -- 2012-11-18 22 35 48 子ゆは街で生き残れる素質が無かった。そして、その事を見抜き、子を捨てる非情さと決断力を持っていなかった親ゆもまた街で生き残れる素質が無かった。 -- 2011-10-12 06 03 42 最後の最後までゆっくりできなかったこの糞饅頭共に乾杯!ざまあ!! -- 2010-11-06 10 02 33 「おは・・・なし・・・ゃんも・・・ちょっち・・・ぇきゅ・・・れなき・・・ゃっちゃ・・・よ・・・きの・・・みし・・・ゃんぢゃ・・・っちぇ・・・かわ・・・しゃん・・・におとし・・・ちゃよ・・・?」 早くこの糞餓鬼を食い殺せ親父さん。 -- 2010-11-05 23 43 15 相変わらず面白いね。 干渉しないところがいい。 -- 2010-07-02 03 22 01
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/2719.html
声 10KB 仲違い 家族崩壊 野良ゆ 赤ゆ 子ゆ ゲス 現代 虐待人間 独自設定 もう少しやり取りが増やせたかも、とりあえず、どうぞ 『声』 ある日のこと。 一人の青年が、家で仰向けになっていた。 「あー、疲れた」 その姿勢のまま、器用に呟く。 春先の出来事、長い休みも終わり、様々な事の整理などで疲れ切っていた。 今もようやく一段落が付き、休んでいた。 「これだから新しい時期ってのは嫌いなんだ……」 新しいことの始まりというのは常に新しい出来事が起こり続けるということだ。 青年は時期代わりの時は苦手としていた。 「どれ、一休みするか ……タイマー ……1時間、くらいかな」 携帯を弄くり、目的の設定を終えると、携帯を置いた。 そしてそのまま、暖かい日差しを身に浴びつつ抵抗なく青年の瞼は閉ざされた。 青年が眠りに落ち、数十分たった頃か。 コッ…… コッ…… コッ…… 何かが部屋の窓を叩く音に青年は目が覚めた。 「なんだぁ? 時間は…… まだこんな時間か、誰だ」 寝ぼけ眼を擦りながら、音が聞こえる方へ顔を向けると、そこにはゆっくりがいた。 ゆっくりれいむと呼ばれる個体で、汚らしい体をしている、明らかに野良である。 青年が起きたことに気づかないのか青年が起きても口に石を咥え、汚い体を動かし、何度も執拗に石を窓ガラスに叩きつける。 「一体なんだ?」 嫌な物を見てしまった、といった顔で青年は顔をしかめる。 このままうるさくてはかなわないと、青年は窓を開けた。 そこでれいむはようやく、石を叩きつけるのを止めた。 「ゆ! ようやくあいたよ! ここはれいむのゆっくりぷれいすにするからね!」 「しゅるきゃらね!」 そして、いきなりこのれいむはお家宣言をした。 おまけに子持ちの様で、親れいむと同じ汚らしい体の赤れいむがいた。 「何だお前は」 「ゆゆ! れいむのおうちににんげんさんがいるよ! ここはれいむのおうちなんだからゆっくりしないでさっさとでていってね!!」 「しょうだよ! ゆっくちちにゃいでででいっちぇね!」 れいむ親子は言う事欠いて、いきなり開いた窓から侵入しようとする。 「っと」 しかし青年は間髪いれず窓を閉める。 「ゆぎゅぅ!」 「ゆぎゃ!」 親れいむは頬のあたりが閉めた窓に挟まり、子れいむは硝子に突撃した。 「いだい゛よぉぉぉぉお゛お゛ぉぉぉぉ!!」 「いじゃい゛ぃぃぃぃい゛ぃぃぃぃ!!」 親れいむは頬を挟まれた部分から外すためか挟まれたままブリンブリンと体をくねらせる。 子れいむは痛みの耐性の無さか、地面をゴロゴロと大げさに転がる。 青年は窓を開けると親れいむの頬を開放し、窓を締め直すと、玄関へ向かった。 「あのくそにんげん! れいむをゆっくりさせないなんて、ぜんぜんゆっくりしてないにんげんだよ!」 「れいみゅおきょったよ、ぷきゅ~すゆよ!」 自分の仕出かしたことのがどんなことか分かっていないのか、好き勝手に言う。 「お前ら、一体何しに来たんだ?」 そこで青年はやってきた、右手には何やら入っている白い袋がある。 わざわざ玄関から回ってきたようだ。 「ゆゆ! れいむはしんぐるまざーなんだよ! ゆっくりさせないとだめなんだよ!」 「あー、はいはい、ゆっくりゆっくり」 青年は最初からこの親れいむがまともな返答をするとは思っていなかったようだ。 適当に流す青年の言葉をさらに流し、親れいむは続ける。 「だから、このおうちはれいむのものなんだよ! ゆっくりしてないにんげんはゆっくりしないでどっかいってね!」 「いっちぇね!」 「……んー、そうだな、親のお前、お前が俺の言うこと聞いたらどっかいってやってもいいぞ」 「なんでそんなこときかないといけないの! ゆっくりしないでさっさとどっかいってね!」 「聞いたら甘いモノくれてやるから」 「ゆゆ!」 「ゆゆ!」 「あまあまさん! あまあまさんちょうだいね! たくさんでいいよ!」 「ゆっゆっゆーー!!」 親れいむは甘いモノをよこせと、騒ぎたて。 赤れいむに至っては、すでにもらえるものと思い込んでいるのか口から砂糖水の涎を、さらに嬉しすぎてしーしーも漏らしている。 「だから言うこと聞いてくれたらだって」 「あまあまさん! あまあまさん!」 「あみゃあみゃしゃん!」 はー、と青年は息を吐く。 青年は白い袋から袋分けされたクッキーを取り出す。 「あまあまさん!! あまあまさん!!」 「あみゅあみゃしゃん!」 そして、その袋を破き、れいむ親子に見せつけるように一口で食べて見せた。 「でいぶのあ゛まあま゛ざんがぁぁぁぁああ゛ぁぁぁ!!」 「ゆ゛ぎゃぁぁぁぁあ゛あ゛ぁぁぁぁぁ!!」 まるでこの世の終わりとでも言う感じに、れいむ親子は絶望する。 青年は白い袋から二枚目のクッキーを取り出す。 「甘いモノはたくさんある、だから俺の言う事を聞いたらくれてやる」 「ゆぐぐぐ、わかったよ! いうこときいてあげるからさっさとあまあまさんよこせぇぇぇぇぇ!」 「ぷきゅぅぅぅぅう!」 まるで子供でも人質に取られたかのような目で青年を睨みつける親れいむ。 赤れいむも精一杯の怒りを表現するためにぷくーを敢行する。 「言う事を聞くのは親のれいむお前だけでいい、こっちに来るんだ」 「わかったよ! ゆっくりしないでさっさとしてね!」 「わきゃったよ!」 「じゃあ、れいむ、俺の言う事を復唱するんだ、親のれいむだけでいいぞ」 「わかったから、さっさとしてね!」 「あいうえお、さしすせそ……」 「あいうえお、さしすせそ……」 「ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていってね!」 「ゆっくり」 「ゆっくり」 「してない」 「してない」 「おちびちゃん」 「おちびちゃん」 「駄目だよ」 「だめだよ!」 「なんて言うと」 「なんていうと」 「思ったの?」 「おもったの?」 「馬鹿なの?」 「ばかなの?」 「死ぬの?」 「しぬの?」 「お空飛んでるみたいー」 「おそらとんでるみたい~」 「制裁」 「せいっさい」 ……………… ………… …… … 青年の復唱をすることが始まり十分が経ち、れいむ親子はようやく解放された。 「ゆゆ~ん、やっとあのにんげんからあまあまさんをとりかえしたよ! れいむはつよいね!」 「おきゃあしゃんしゅぎょ~い!」 すでにれいむ親子の中では、自分の甘いモノを奪った人間から甘いモノを取り返したという大冒険を行ったという。 事実無根の幻想を頭の中に作り出していた。 流石餡子脳と言ったところだろうか。 しかし、お家宣言をしたことは忘れたようである。 「さあ、あまあまさんをむ~しゃむ~しゃしようね」 「いっぴゃいむ~ちゃむ~ちゃしゅるよ! きゃわいくってぎょめんね!」 『だめだよ!』 「ゆゆっ!」 突然の親れいむの制止に、赤れいむは固まった。 親れいむは突然聞こえた他のゆっくりの声に不思議そうにして周りを見渡している。 「む~ちゃむ~ちゃしちゃだめにゃの?」 「ゆゆ? そんなことないよ! いっぱいむ~しゃむ~しゃしてね!」 「じゃあ、む~ちゃむ~ちゃしゃせてにぇ」 『だめだよ!』 「ゆぴぃ!」 赤れいむは、涙目で固まる。 「ゆゆ? おかあさんがいったんじゃないよ、む~しゃむ~しゃしていいんだからね」 「ゆゆぅ、む~ちゃむ~ちゃしちぇいいにょ?」 『だめだよ!』 「どびょおじでぞんに゛ゃごという゛のぉぉぉぉお゛ぉぉぉ」 赤れいむはついに泣きだした。 食べていいと聞いたのに、駄目だという、矛盾した言葉に訳が分からなくなっているようだ。 「おかあさんはなんにもいってないよ! ほんとうだからね! そんなしらないこえをきいたらだめだよ!」 「おきゃあしゃんがしゃべってりゅにょにぃ~~」 ぴいぴいと泣きだす子供に困り果てる親れいむ。 確かに声は聞こえるが、その声は全く自分の声ではない、あんな変な声ではないと親れいむは思った。 「ゆゆぅ、こまったよ、どうすればいいの」 『な、き、だ、す、なんて、ぜんぜん、ゆっくりしてない、ゆっくり、だよ!』 「ゆぇぇぇぇぇん、ぎょめんにゃしゃぃぃぃぃぃ、でいびゅみょうにゃきやみゅぅぅぅ」 泣きやむというのに、更に泣きだす赤れいむ、親れいむはさらに困惑する。 「だいじょうぶだからね! おちびちゃん! ぺ~ろぺ~ろしてあげるからね!」 「ゆぇぇぇぇぇん」 と、舐めて赤れいむをあやす為に舌を伸ばそうとした時。 『なんていうと、おもったの? ばかなの? しぬの?』 「ゆびゃぁぁぁぁあ゛あ゛ぁぁぁ、ぎょめんにゃざい゛ぃぃぃぃい゛い゛ぃぃぃぃ」 「ぞんなごといっでないよぉぉぉぉお゛お゛ぉぉぉぉ、おぢびぢゃん! ゆっぐりじでね!」 『なんていうと、おもったの? ばかなの? しぬの?』 「だまれぇぇぇぇぇえ゛え゛ぇぇぇぇぇ!!」 あまりの剣幕に、赤れいむは自分言われたと思いピタリと声だけを止める。 しかし目からは砂糖水の涙が溢れて止まらない。 『う、そ、だよ! おちびちゃん、は、ゆっくりしていってね!』 「ゆゆぅ、ほんちょうに、ゆっきゅりしちぇいいにょ?」 「ゆ? ゆゆ? そうだよ、ゆっくりしていってね!」 別のところから聞こえる、他のゆっくりの声がようやくいいことを言ったと、親れいむは混乱しながらも思った。 早く自分の子供をゆっくりさせようとした。 『なんていうと、おもったの? なんていうと、ばかなの? ばかなの?』 あ、間違えた。 親れいむの聞こえないところから声がでる。 「ゆびゃぁぁぁぁぁあ゛あ゛ぁぁぁぁぁぁ」 「おちびちゃん、ゆっくりしてね! ゆっくりしてね!」 『う、そ、だよ! ゆっくり、しない、でね! しない、しない、でね!』 「どぼじでぞんな゛ごと゛いうのぉぉぉぉぉぉ!!」 現状は大混乱である。 それもそのはず、何処からともなく聞こえる声はさっき青年が録音した親れいむの声だからだ。 継ぎはぎの再生だが、ゆっくり程度ではあまり違和感を覚えないようだ。 それとも、今の状況だから赤ゆっくりが信じてしまうだけなのか。 青年の初めての試みの為、何度か間違うこともあるがそれもそれで面白い様子を出すので大丈夫のようだ。 更なるセリフを作ろうと再生機に手を出そうとしたが。 「ゆ、ゆがぁぁぁぁぁあ゛! ゆっくりじでないごどもはゆっぐりじないでじねぇ!」 「ゆびゅぅぅぅぅ!」 ついに親れいむは切れて、赤れいむを潰してしまった。 どうやら、青年の思う以上に沸点が低かったようだ。 シングルマザーですらなくなった親れいむ、潰した赤れいむの上で荒い息を吐く。 「ゆふー、ゆふー、まったくゆっくりしてないこどもだったよ!」 自分を正当化するために、親れいむは大声で自分の子供は死んで当然だったと叫ぶ。 青年はならこれはどうだと、手元の再生機から声を再び再生させる。 親れいむは自分の声が自分の声と認識していない、親れいむは別ゆっくりに声を掛けられたと思うだろう。 『ゆ、ゆ、ゆっくり、ご、ろ、し、だよ! ゆっくり、できない、だよ! ゆっくり』 「ゆ!? こ、これはしょうがなかったんだよ! ゆっくりできないこどもだったからせいっさいしたんだよ!」 自分の所業が見られたのかと、辺りをキョロキョロと見渡す親れいむ。 『う、そ、だよ! ち、や、ん、と、み、て、た、よ、れいむ、が、おちびちゃん、を、い、き、な、り、こ、ろ、し、た、よ』 「そ、そんなこと」 『せいっさい、す、る、よ、ゆっくり、し、て、な、い、ゆっくり、を、せいっさい、だよ!』 「ゆ、ゆっくりにげるよ!」 『せいっさい、せいっさい』 なんてやっていると、親れいむは逃げ出した。 おそらく虚構の制裁するゆっくりに追われる恐怖を一生感じ続けるだろう。 青年はそんな親れいむの後ろ姿を見ると笑みを浮かべた。 「ゆっくりは死んでね、苦しんでいっていいよ、っと」 『ゆ、ゆ、ゆ、ゆ、ゆ~』 親れいむの間抜けな声が、最後に響いた。 今まで書いたモノ ふたば系ゆっくりいじめ 964 サンプル ふたば系ゆっくりいじめ 978 暗く湿った穴の中 ふたば系ゆっくりいじめ 1186 すろーりぃな計画 ふたば系ゆっくりいじめ 1272 投げた! 五作目です。 自分の声って録音してから聞き直すと変に聞こえますよね、ゆっくりはどうか知りませんが。 無論私も自分の声は嫌いです。 大きく振りかぶったあき、という名を頂きました。 嬉しいです。 絵の方、誠にありがとうございます。 テンションが上がるついでに、書きあげてしまいました。 今後も頑張って下さいね。 では、最後まで読んでいただいたら幸いです。 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る そんなに扱いやすい録音機って無いだろ。変声ソフト使った方が早いな。 -- 2018-01-02 14 55 08 おもしろかたけど タイトルがね・・・ もうちょっとヒネリがほしい -- 2011-12-16 23 48 37 すっげー面白かったww -- 2011-10-21 14 23 23 面白いなw -- 2011-01-16 13 56 36 なかなか斬新で面白かった -- 2010-07-09 03 48 18 ほほう。楽しいね。 -- 2010-07-08 22 58 22 面白い使い方だった -- 2010-05-31 22 48 25
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/2503.html
プレミアムゆン ~餡子~ 10KB 観察 考証 実験・改造 野良ゆ 赤ゆ 子ゆ 独自設定 ゆぶぶ ドキュメンタリー風 二行作 ゆっくり、脆弱かつ不可思議な生き物。近年、その驚くべき生態が明らかになりつつあります。 『YHKスペシャル・プレミアムゆン』 この番組はそんなゆっくり研究の最先端をご紹介致します。 なお、当番組の内容はいずれも研究途上のものであり、いわゆる独自設定であることをご了承下さい。 『YHKスペシャル・プレミアムゆン ~餡子・儚き生命に秘められた驚きのメカニズム~』 ある野良ゆっくりが、廃材置場で暮らしています。れいむ種が4匹。3匹が赤ゆで、もう1匹も子ゆっくりです。 どんな生き物においても赤子は食欲の体現者。ゆっくりならばなおさらです。3匹の幼きれいむも、空腹を訴え続けています。 しかし、どんなに泣いても叫んでも、親ゆらしき姿は現れません。恐らく、子供を残してずっとゆっくりしてしまったのでしょう。 子ゆっくりの姉は、妹達のいるところから少し離れて、何やらもぞもぞと体を動かしています。盗み食いでもしているのでしょうか。 カメラを寄せて、その動きを見てみましょう。 なんとこのれいむ、トタン板の端で自分の頬を傷付けています。割れてギザギザになった破片が皮膚に食い込む度、その顔が苦痛に歪みます。 見れば、姉れいむの表皮には到るところに自傷の痣が残されています。どれも餡子の手前で止まっているものの、浅い傷ではありません。 痛みには恐ろしく弱い生饅頭。そのショックは当然、体を蝕んでいきます。 姉れいむが遂に、ゆぶぶと餡子を吐き出しました。吐餡と呼ばれる、深刻なストレス状態です。 しかしこのれいむは、一風変わった行動に出ます。自分の餡子をアイスクリームの蓋めがけて吐いているのです。 吐餡が落ち着いたのか、紅饅頭が上下に伸びて息を整えています。 しばしの後、姉れいむは蓋の縁をくわえ、満載された餡子ごとずーりずーりと運んでいきます。 たどり着いた先は、3匹の妹。姉が自分の中身を差し出すと、赤ゆ達は大喜びで食らい付きます。 餡子で汚れた妹の顔。それを、姉は青ざめたままにこやかに眺めています。 姉れいむは這いつくばりながら、またも妹から離れます。そして、自分は辺りに生えている雑草を舐め取り、長い時間をかけて咀嚼していくのです。 この映像は、世話品大学の雨宮助教授が撮影したものです。 助教授は、ゆっくりの暮らしぶりについて研究しています。ゆっくり種の社会生活から、生態の秘密を探ろうとしているのです。 今回も、土地の所有者の許可の元、半月に渡って隠しカメラで野良れいむ姉妹を撮り続けました。 雨宮助教授に、お話を伺います。 「どうやられいむ達は、親なしでの生活を強要されているようです。原因までは分かりません。 そこで子供だけの狩りとなるのですが、4匹のうち3匹が赤ゆ。しかも、この赤ゆは既に舌が肥えているようですね。 撮影初日には、姉がペースト状の草を与えていたのですが、全て吐き出してしまいました。 次に姉れいむの取った行動は、ご覧の通りです。もしかしたら、親も同じような行動を取っていて、それを真似たのかもしれません。 それにしても、ゆっくりとしては理に適った行動といえます。仮におたべなさいや類似する方法で餡子を与えるとなると、回数は大幅に限られてしまいます。 しかしこの吐餡による方法なら、幾度も上質のあまあまを与え続けることができるのですから」 そもそも、吐餡とはどういったメカニズムで起るのでしょうか。 そのきっかけは強いストレスであることは知られています。加えて今までの説では、『ゆっくりできない記憶を餡子と一緒に吐き出している』とされてきました。 しかし、世話品大学は少し変わった視点から、吐餡を探ろうとしています。 強いストレスを受けたゆっくりの餡子は甘くなる。彼らはこの定説からとらえ直すことにしました。 生きた餡子の糖分が上がるのは、これまでストレスによりホルモンバランスが変化するためとされてきました。 しかしそれが『甘くなる』ということと、どう結びつくのか。何故、苦くなったり辛くなったりしないのか。世話品大学の研究陣は頭を悩ませました。 その疑問に一石を投じたのは、大学の重鎮・滋賀教授の呟きでした。 「ストレスの対極は、リラックスではないか。ならば、ゆっくりにとってのリラックスとは?」 その言葉がカギとなりました。ゆっくりが最もリラックスできること、それは甘いあまあまを食べることです。 そこから、こういった仮設が導き出されたのです。 まず、強いストレスを感じた餡子は、ゆっくりが最も好むあまあまに近い物質に変化します。 そして、それを口内を通じて排出しようとします。『吐餡』です。 この時、吐しゃ物が口内を通過する時に感じる甘味によって、ストレスを和らげているのではないか、という説です。 雨宮助教授は語ります。 「端的にいえば、『あまあまを食べている気になって、嫌なことを忘れようとしている』ということです。 ゆっくりしていない記憶が吐しゃ餡に含まれているという説は、吐しゃ餡を食べたゆっくりがストレス状態になることから考えられたものです。 しかしいくら甘味とはいえ、目の前で醜く吐き出されたものを食べれば強いストレスを受けるのも当たり前です。 だからこそ冒頭の野良れいむは、こっそりと吐餡をしていたのでしょう。現場さえ見られなければ、姉が持ってくるのは単なるあまあまなのですから」 さらに、この吐餡新説は、ゆっくりのショック死の解明にも繋がるといいます。 以下は、世話品大学がまとめたレポートによるものです。 ショック死のパターンは2つ。まずは、過剰な吐餡による出餡多量死です。 これは、激甚なストレスを打ち消そうとする余り、次々に口蓋めがけて変換されたあまあまが排出されるために起る現象です。 そしてもう1つは、吐餡を伴わない完全なショック死です。 ここに、あるゆっくり実験のデータがあります。使われたのは、1つの茎に実った2体の実験用まりちゃです。 まりちゃの茎は採取後、特殊な砂糖水に付けられて、生れ落ちるまでの期間を調整されています。 落下までの間、このまりちゃ達には催眠を施しました。 まず過去の実験時に録音したゆっくりの断末魔を延々と流し、潜在意識化に刷り込みます。 そして、オルゴールが鳴るとそれを徐々に思い出すように、チャイムが鳴ると全て一気に思い出してしまうように暗示をかけたのです。 ある日、遂にまりちゃが生れ落ちました。ほぼ2匹同時です。 「「ゆっくちしていっちぇね!!!」」 ただちに1匹を透明な小箱に入れ、睡眠ガスで眠らせます。 「ゆ? まりちゃのいもーちょは?」 どうやら箱に入った方が妹だったようです。 妹を案じる可愛い姉まりちゃに向けて、オルゴールを鳴らします。 「ゆげぇ・・・にゃにきょれ・・・」 心休まるメロディーが、姉まりちゃにとっては地獄の旋律となりました。減らず口を叩く間もなく、まりちゃは吐餡を繰り返します。 「もっちょ・・・」 断末魔も言い終えぬまま、短いゆん生は幕を閉じました。体は萎み、お飾りさえ飲み込むほどの吐しゃ餡がまりちゃを包んでいます。 じっくりと締め上げるような深いストレスが、このような事態を招いたのです。 次は、妹まりちゃの番です。まずは小箱に覚醒ガスを吹き込みます。 小箱の蓋を開けると、まだ寝ぼけ眼のまりちゃが、研究員に向かってご挨拶をしようとしました。 「ゆ・・・ゆっきゅりおひゃよ」 すかさずチャイムを鳴らします。一気に突き抜けるようなストレスを呼び起こすものです。 すると、妹まりちゃは『おひゃよ』と言った表情のまま、固まってしまいました。どうやら、一撃でショック死したようです。 この2匹のまりちゃの成分を調べたところ、姉の吐しゃ物と同じものが、妹の体内にみっちり納まっていることが分かりました。 つまり、姉がじわじわとあまあまを吐き出したのに対し、妹は一瞬にして体内があまあま化してしまったのです。 あまりにも急激なストレスは、排出運動に必要な分の餡すらも変換してしまうようです。 生きている饅頭が一瞬で単なる饅頭に変わる。これも、ゆっくりならではの生態なのです。 ゆっくりの餡子は、或いは幹細胞に近いものなのかもしれません。運動も思考も記憶も切れ目のない1つの餡子で行われ、しかも時には食料にさえ変わります。 未だ分からないことだらけのゆっくり餡ですが、これを医療分野に役立てようとする動きがあります。 世話品大学でも、筋肉や神経が渾然一体となったこの餡黒物質を使って、義手を作ろうとしています。 まず、シリコンで作られた外装の中に、大学で培養された生餡子を詰め込みます。 生餡子はペットボトル内で育てられた、半融解状態で生きているゆっくりです。目や口などのグロデスクな器官はなく、栄養チューブで育てられた純粋な餡子生物です。 この餡子が詰まった腕の付け根に、制御チップを埋め込まれた中枢餡を取り付けます。制御チップは体内から流れる信号や物質に反応し、餡子の腕を動かすのです。 未だ臨床にはほど遠いものですが、既に簡単なものをつかむことには成功しています。 ただ、普通のものとあまあまを並べると、スリのような速度であまあまを取ってしまう不具合があり、この調整に難航しているそうです。 大学の滋賀教授は、ゆっくり餡の医学的な可能性を認めつつも、ある懸念を表します。 「・・・ゆっくりはその餡によって、消化も解毒も心肺機能も賄います。 これは、将来においてゆっくり餡を臓器として利用できる可能性も示唆していると私は考えます。 しかし、もし人間の体内を餡で補うようなことになれば、人間と胴付きゆっくりの境界はどうなるのでしょうか。 そして、餡子でできた体は簡単に傷付き、簡単に修復します。この簡便性は生命の尊厳を脅かしかねません。 近い未来、人造人間ならぬ餡造人間が現れた時、我々の研究はどう評価されるのでしょうか・・・」 YHKは取材の最終日、再び雨宮助教授の元を訪れました。 「ゆっくり餡による臓器の生成ですか。 私は息子を医学部に通わせているんですがね。医者になっていざ体を切ったら中身が餡子だった、なんて馬鹿な目には合わせたくないですね」 そう言いながら、雨宮さんは我々にあのVTRの続きを見せてくれました。 映し出されたのは廃材置場。微笑んだまま動かない姉れいむ。文字通り、ずっとゆっくりしてしまっているようでした。 「所詮、子ゆっくりです。あのような生活に耐えられるわけはなかったんです。 赤れいむどもですか? いつの間にかいなくなってましたね。 餌をくれなくなった姉を見捨てて、どこかに行ってしまったのか。それとも守ってくれるものが死んで、自分達も後を追う羽目になったのか」 それでも、姉れいむの死に顔は幸せそうでした。敢えて自分を傷つけて得た餡子によって、幼い妹をゆっくりさせたれいむ。 或いはその場しのぎであり、自己満足であったかもしれません。 しかし、今、れいむは正にゆっくりしています。それは『ゆっくり』という感情で動くお饅頭にとって、最も望ましいゆん生だったのかもしれません。 『YHKスペシャル・プレミアムゆン ~餡子・儚き生命に秘められた驚きのメカニズム~』 製作著作:YHK(ゆっくり放送局) 脚本:二行 協力:世話品大学 (有)砂利廃材 『プレミアムゆン』、いかがでしたでしょうか。 この春には、『プラネットゆース ~密林の戦争~』も公開予定です。知られざる秘境で展開する脅威。ご期待下さい。 (終) 【過去作】 ※YHKアーカイブス 本作 ふたば系ゆっくりいじめ 840 プラネット・ゆース ~ドスまりさ~ ふたば系ゆっくりいじめ 675 プラネット・ゆース ~きめぇ丸~ ふたば系ゆっくりいじめ 658 緊急特別SS ゆっくり割れる窓ガラスさんの謎 ふたば系ゆっくりいじめ 594 プラネット・ゆース(うーぱっく&すぃー) ※世話品市のカオスな面々 ゆんやー ふたば系ゆっくりいじめ 947 はげの復活(上) ふたば系ゆっくりいじめ 428 はげの行進 ※ほんの少し未来の話 nue082 「現実には起こりえない話」 ふたば系ゆっくりいじめ 1146 ゆっくりしていただけの群れ ふたば系ゆっくりいじめ 906 蟷螂の斧 ※単発物近作 ふたば系ゆっくりいじめ 1124 おひさまさんをつかんでしまった ふたば系ゆっくりいじめ 1059 でか帽子まりしゃと姉まりしゃ ふたば系ゆっくりいじめ 1055 さげゆん ※続編準備中 ふたば系ゆっくりいじめ 560 なずーりんに祝福を ふたば系ゆっくりいじめ 796 Detroit Yugyaku City 2 ※どろわ&ぬえ draw006 「パラダイゆch」 nue079 「素晴らしき世界」 nue059 「スキャット・ゆん・ジョン」 nue022 「ゆナッフTV」 nue009 「ブラックペーパー・チャイルド」 その他の作品に関しては、ふたばSS@WIKIの『二行の作品集』をご覧下さい。 餡娘ちゃんとWIKIあき、感謝。 二行の作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 赤ゆっくりにあまあま食べさせたら餓死するか、同属殺しのゆっくりにしかならないだろうに・・ -- 2010-08-20 01 58 43
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/453.html
餡小話の感想れいむ・その後 4KB ※『ふたば系ゆっくりいじめ 41 餡小話の感想れいむ』の続きです ※独自設定垂れ流し れいむはすごくゆっくりできませんでした。 ここは餡小話。 ゆっくりがゆっくりできないお話が語られる場所です。 廊下みたいに細長いお部屋。その奥にあるガラス戸の向こうでは、ゆっくりがとてもとて もゆっくりできない様が今も公開されています。 「ゆうう……」 れいむを苦しめているのはみっつのこと。 ひとつは、部屋の奥に見える光景。 とてもとてもゆっくりできない有様。虐待SSです。SS作家さんが趣向を凝らし技巧を 尽くした様々な虐待は、ゆっくりには正視に耐えないほど恐ろしい光景なのです。 もうひとつは、れいむに刺さった「感想」。 ここ餡小話では、虐待SSを見た人が感想を書いていきます。それは杭の形でれいむに突 き立てられるのです。突き立った杭は、今もれいむを痛みで苛んでいます。 最後の一つは、 「ゆうう……」 「ゆぐぐぅ……」 「ゆっぐじ……ざぜでぇ……」 れいむが一匹ではないこと。 何匹もの、れいむ、れいむ、れいむ。 ここ餡小話では、一つの感想につき一匹のれいむが割り当てられます。 かつてはれいむでも数えられるくらいのの数でした。ですが最近は、あっというまにたく さんの感想がつき、その分たくさんのれいむが苦しむようになりました。 それがなおさられいむをゆっくりさせてくれないのです。 こんなにたくさんのゆっくりが苦しんでいるなんて大変なことです。 でも、大丈夫。誰も文句は言いません。それどころか気にもしません。だってれいむです から。他のゆっくりでなくてよかったですね? 「ゆっくりしたいよぉ……」 れいむはつぶやきます。 ですが、その願いは叶いません。部屋の奥の虐待SSが削除されることは滅多にありませ んし、「感想」も同じ。れいむをゆっくりさせないことは減るどころか増える一方なので す。 れいむはずっとずっとこのまま、ゆっくりできないかと思いました。 でも、そんなれいむに転機が訪れました。 「ゆああああ!?」 「やべぢぇえええええ!」 「どぼじでごんなごどずるのおおお!?」 部屋の入り口の方から悲鳴が聞こえてきます。 れいむは部屋の一番奥にいる、一番最初の感想れいむ。だから、入り口の方の様子はよく わかりません。 ただ、悲鳴は徐々に大きくなってきます。つまり、ゆっくりできないことが近づいてきて いるということです。 そしてそれは、ようやくれいむの見える位置にその姿を現しました。 「ゆあああっ!? なにこれええええええ!?」 ゴロゴロと転がる巨大な鉄の塊。床に固定さえたれいむからは鉄の壁のように見えました。 「ヒャッハー! ロードローラーだっ!」 ゆっくりを潰すのにずいぶん大層なモノを持ち出したものです。 れいむの悲鳴も身体もなにもかも押しつぶし平らにして、ロードローラーは感想れいむを ペシャンコの餡子にしてしまいました。 「ふう……」 ロードローラーを運転するおにいさんは一息つきます。部屋のれいむはすべて潰しました。 ロードローラーの重量で綺麗に潰れて広がった餡子は、さながら黒の絨毯。なかなか珍し い、愉快な眺めです。 せっかく作った感想れいむ。それを、どうして潰してしまうのでしょう? それには当然、理由があります。最近、たくさんの感想がつくようになりました。それは 虐待SSを読む人にとっても書く人にとっても大変ゆっくりできることなのですが、そこ で問題が発生しました。 れいむです。 感想がたくさんつくと言うことはれいむがたくさん並ぶということです。数が少ないうち は良かったのですが、増えすぎては少し見づらくなってしまいます。それに誰だって、そ んなにたくさんのれいむが並んでいたら気分が悪いですよね? そこで新システムの登場です。 れいむを潰して餡子を伸ばす。その餡子の量で、その虐待SSがどのくらいゆっくりでき るか、一目でわかるようにしたのです。 どんなに不愉快なれいむも潰せば餡子。餡子は役に立ちます。れいむが役に立つなんて、 とても希有で稀少で貴重で珍しい、大変に素晴らしいことですよね? だからおにいさんは、これからも感想れいむを引き延ばします。 その引き延ばされた様はグラフのよう。これなら気分良く一目でわかります。 「あー、やっぱりあのへんのれいむは餡子の延びが悪いなあ」 言葉の通り、餡子があまり広がっていないところがあります。 そこの感想は「次回に期待!」だったところです。 「やっぱりゆっくりしたゆっくりのほうが、餡子の質も高くて綺麗に広がるもんだな」 感想が「ゆっくりできたよ!」のれいむの餡子は、どれも綺麗に広がっています。 「できることなら、綺麗にのばしたいモノだなあ」 そうつぶやくと、おにいさんはれいむをロードローラーで引き延ばす作業に戻るのでした。 了 by触発あき 過去作品 ふたば系ゆっくりいじめ 163 バトルゆ虐! ふたば系ゆっくりいじめ 172 とてもゆっくりした蛇口 ふたば系ゆっくりいじめ 180 ゆっくりばけてでるよ! ふたば系ゆっくりいじめ 181 ゆっくりばけてでるよ!後日談 ふたば系ゆっくりいじめ 199 ゆっくりたねをまいてね! ふたば系ゆっくりいじめ 201 ゆっくりはじけてね! 上記以前の過去作品一覧は下記作品に収録 ふたば系ゆっくりいじめ 151 ゆっくりみわけてね! 触発あきの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 続きがあったんだな、知らなかった -- 2012-12-18 17 50 14 メメタァ(part2) -- 2012-12-02 18 47 29